1.序奏
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※下の名前は男女共用できる名前を付けるとストーリーがしっくりきます💦
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アタッシュケースの中の万札を何枚か手に取り、三人は家を出た。
ひとまず彼女を町の誰かが見かけているか、片っ端から聞いていく必要がある。過去に人探しを依頼された事は何度かあるため、大方聞きに行く場所は決まっているのもあり、足は迷わず目的地へと向かった。
まずは万事屋銀ちゃんのすぐ下にあるお登勢のスナックへ。ひとまず写真を見せたが、知らないと即答された。情報を得られるどころか、開店前の準備で忙しくピリピリしていたのか、すぐさま話の流れを変えられ、長い間滞納している家賃を催促してきたのだ。3人は速攻その店を後にし、かぶき町をかれこれ2時間程歩き回っているところで、少し休憩をとるため団子屋へと向かった。
「やっぱり聞き込みは疲れるなー。なんかこう、パッと情報が手に入るいい方法とかねぇのかなー。はーもうだりぃなぁ」
「ちょっと銀さん、さっきの勢いはどこいっちゃったんですか!」
「だって暑いんだもんよー。」
今日は真夏日で、37度越えの猛暑日ともいわれていた。ただでさえ徒歩で回っているうえに、体を蝕むような日差しと気温に、早くも体力は失われ始め、意欲もどんどん下がっていた。
銀時の死んだ魚のような目は更に威力を増し、無気力な状態で椅子に座り込み、団子を注文する。
ここの店主は銀時とよく馴染んでいて、過去に依頼をしてくれた事もあってか、知っている情報を話してくれる。
「おぉ、銀ちゃん。今日は珍しく仕事かい?」
「珍しくって言うなよ!なぁおっちゃん、最近この辺りでこんな子見なかったか?」
60は軽く回っているだろう店主は、曲がり始めている腰をトントンと軽く拳でたたきながら、彼が差し出した写真を受け取り、じっと見つめた。
「なんだこの別嬪さんは!どこぞのお嬢さんか?!スタイルもよさそうだし…もしやおめーの…!」
「いやいや違ぇーよ。まだ、な」
「ちょっと、まだって何ですかまだって!」
「何銀ちゃん勝手に妄想してるアルか!不潔ネ!変態アル!」
「なんで妄想してる事になってんだよ!俺はなんもしてねーだろーがよ!」
「それがその変態面したニヤニヤした男の言うセリフか!!」
新八と神楽の二人の息ぴったりな突っ込みに、銀時は思わず手で顔を覆った。
「ちょっとちょっとー、勘違いだってばー!銀さんそんなにアダルトタイプじゃないしー。ていうか、写真だけでそんな妄想できないしー」
「棒読みですよ、銀さん。」
「ほんとマダオ代表アルネ!見損なったよ銀ちゃん」
「あーあーもう、これだからお子様は。んで、どうよおっさん。見覚えある?」
「うーん…いや、こんな別嬪さんなら正直一度見れば忘れねぇはずだからな。見た事ねぇわ」
「そうかい、ありがとよ」
店主からスっと写真を取り戻し、銀時は再び写真を見つめた。