二.真選組×万事屋編
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ーーー
女豹に勢いよく肩を噛まれた銀時の悲鳴が響き渡る。
刹那はしばらく硬直しては、今はそんな状況ではないと自分に言い聞かせ、何とか体を動かした。
「銀時から離れろっっ!」
力をふりしぼり、水無月をもう一度女豹へと振りかざす。
銀時に捉われていた敵は見事にそれを受け、再び地面を引きずって飛ばされた。
「わ、悪ぃ。」
「いや、謝るのはこっちの方だよ。私が咄嗟に気が逸れるような事してたから…」
噛まれた場所を手で押さえながら、苦しく呼吸している刹那の傍へ寄ろうと、銀時は体を動かそうとした。が、激しく鼓動し始めた自分の体に異変を感じた。
「なっ…」
「銀時、だいじょう…」
「くっ、来るなッ!!」
歩み寄ろうとした刹那を拒むように、手を払った。
「…おいシルクハット!!てめぇ、あの女男に何をした!!あいつァ確かに刹那が仕留めたはずだろーが。それが何で威力を増して生き返ったんだよ。そんでもって、今度は俺に何しやがった!!」
「銀時…?」
銀時の訴えに、男は声を上げて笑った。
「なるほど。あなたも醜い心があったんですねぇ。意外です。実は私の種族は人間でいう、ヴァンパイアと同じ類なんですよ。」
「…ヴァンパイアだと…?」
「えぇ。といっても、特質は違いますがね。私の場合は、一度噛んだ者が別の人間を噛めば、体内に埋め込まれた私の菌が繁殖していく仕様になっているんですよ。思考を蝕み、欲望のままに動けるようになる。素敵でしょう?」
「なっ…」
「でも私の力は、ある特定のものを持つ人物にしか影響されないんですよ。それはね…」
ーー何かに恨みを抱いている醜い心を持っている人間だけですよ。
そう答えた男は、再び口角をあげて嘲笑った。
銀時は徐々に意識を持っていかれる事に何とか抵抗したが、それよりも強く自分を蝕んでくる感覚に、とうとう体中の自由が利かなくなっていた。
「銀、銀!しっかりしろ!おい!」
「やべぇなマジで。おい、刹那…」
「な、なに?」
「俺を止められなかった時は…」
遠慮なく、斬れ。
そう言った銀時の言葉に、刹那は全身の力がフッと抜けたような気がした。
だが時間は刹那のショックを受ける時間などを用意してはくれなかった。
黙り込んだ銀時が、もう一度自分の前に立ったその時、次にやってきたのは彼の大きな一振りの攻撃だった。