二.真選組×万事屋編
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見事女豹を斬りその場に立っている刹那の背を見て、銀時は洞爺湖を納める。
どういう経緯であれ、沖田をしつこくストーカーしていた女は虫の息だ。
何に火が付いたかは分からんが、長期戦にならずとも刹那が勝利を手にした事にホッと胸を撫でおろした。
「はー。くっだらねぇ奴と闘っちまったぜ」
「…お前いいから早く刀しまえ。なんか最近のお前と妙にギャップを感じて直視できねぇ」
「…?」
銀時に言われるがままに、水無月を鞘に納める。
そして右手からは、未だ止まることなく血が流れ落ちているのを目にし、刹那はよく手ごと持ってかれなかったなと感心しつつ、じっと見た。
「おい、さっさと止血しろ!見てるこっちが痛ぇだろーがっ!」
「あぁ、ゴメン。」
銀時に言われるがままに、ひとまず持っていた布きれで傷口をきつく縛り、ようやく彼の方へ歩み始めた。
「いろんな意味でハラハラさせる奴だな、全く。っつーかこれ、俺がついてきた意味あったか?なかったよな?つか何でオメェきれたんだよ」
「んー、なんかむかついた?」
きょとんとした表情でそう答える刹那に、銀時は再び呆れては大きくため息をついた。
「まぁいいや。ほら、依頼も無事終わったんだ。さっさと帰んぞ。あ、雑貨屋寄ってこうね!猫耳としっぽ!」
「ばっ、馬鹿じゃないの!誰がやるか!本気で受け止めんなよっ!」
「はぁっ?!オメェまで俺のロマンをぶち壊すってか?!冗談じゃねぇよ!男に二言はねぇだろ!」
「調子いい時だけ男扱いすんじゃねぇ!」
くだらない言い合いをしながら帰路に着こうとしたその時。
「いやぁ、お強いですねぇ。さすがうちの同胞達を一人で血祭りにあげただけの事はある。」
「…?!その声はっ…!!」
突如二人の耳に聞こえてきた声に、警戒心を高めた。
以前聞いた事のある声。
間違いない。これはあの真選組を潰そうとしていた天人達を回収していった、シルクハットの男の声だ。
「ご無沙汰してます、戦姫のお嬢さん。」
「なっ…!!」
ようやく姿を現した声の主は、先ほど刹那が一撃で仕留めた女豹のすぐ隣にいた。
「相変わらずお強いですねぇ。暗殺稼業でもあろう人を一撃で倒すなんて…」
「テメェ…こんな時に何の用だよ」
「余興、ですよ。」
「余興だ?」
「あなたの強さをもう少し見たくてね。これから私が少し、面白いゲームをご提案します。」
「…御免被る。今回そいつとはもう勝負はついたし、闘う相手もいねぇ。てめぇはさっさと自分たちの国に帰れや」
「そうもいきません。わざわざあれから一か月も期間をあけて、この時を待っていたんですから。」
「…何?」
「さぁ、長らくお待たせ致しました。ようやくショーのスタートですよ。」
男はパチン、と指を一回だけ鳴らした。
その音は真夜中の町中に響いた後、何事も無かったかのようにしんと静まり返った。
「一体何を…」
「--っ!?あぶねぇ、刹那っ!!」
その男が何をやったかは分からないが、刹那のスキをついているうちに、倒したはずの女豹が一瞬にして姿を消し、刹那の至近距離まで到達していた。
刹那は反応に遅れ、振り返った時には既に女豹が攻撃をしかけていた。
だがそれを、紙一重のタイミングで銀時が阻止した。
「銀時!!」
銀時と刹那は、再び立ち向かってきた女豹の様子がおかしい事に気がついた。
先ほどまで見ていたものとは比にならない程、相手の力は向上し、既に自我を失っている。
「ど、どうなってんだ?!さっきこいつは…!」
「どーもこうもねぇよ!あいつが何かしやがったんだろーがっ!」
銀時がちらりと男に目を向ければ、奴の口角は上がっていた。
鍔迫り合いが続く中、銀時は力で押し負けそうになり、早いところ決着をつけようとしたその時。
「銀…」
刹那が名を呼ぶ前に、咳込んだかと思えば激しく吐血をし始めた。
「お、おい刹那!!」
銀時はそんな彼女の姿を見て動揺し、一瞬でも隙を見せてしまった。
そして女豹はその瞬間を見逃すことはなく、体を前のめりにして銀時の肩に強く噛み付いたのだ。
「銀時ーーーーっっ!!」
刹那は苦しみながらも、彼の名を大声で呼ぶのであった。