二.真選組×万事屋編
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刹那と銀時は、一先ず広地に向かった。
「神楽、大丈夫かな…さっきの攻撃で負傷してなきゃいいけど…」
「いや、下手したらまだ起きてねぇレベルだよ、あいつは。」
「そう。寝ててくれるんなら、返って都合がいいかも。こんなくそ戦いに巻き込みたくないし…。」
「そういうテメェも、あんま無茶すんじゃ……って、お前どーして普通に俺と肩並べて走れるんだよ」
今更ではあるが、刀を持っていないと極度の方向音痴の刹那がなぜ、自分と同じ速度で走れるのかに甚だ疑問を感じた。
もちろん、刹那は小馬鹿にしたような顔をして銀時を見る。本人は方向音痴だと認めたくないからだ。
「……はぁ?」
「いやだって、刀さっき持ってなかったろ…って!いつの間に水無月持ってきたんだよ!!!」
刹那の姿を見れば、いつの間にか右手に見慣れた水無月を目にした。
「あぁ、この廃刀令が出てるご時世に持ち歩くのは御法度だから本当は控えてたんだけど…」
「いやいやそうじゃねぇ!取りに行ってる間なかっただろ!いつ取ったんだ、いつ!!」
「こういう事も予想して細工しといたんだ。ピアノ線つけて引っ張った。ま、おかげで窓ぶっ壊れたけど。」
「テメェまで家壊すんじゃねぇよッ!」
「直せばいーだろそんなもん。今は命かかってんだぞ!緊急事態だろーが!」
「なんで真っ当な理由で逆ギレしてんだよ」
「細かいこと気にするな。それより走るのに集中しろ。転ぶぞ。」
「それはオメェにだけは言われたくねぇ。ふがっ!!」
「…」
走ってるさ中に、刹那が銀時の足を蹴飛ばし、思わず情けない声が静かな夜に響く。
転びそうになった体勢をなんとか持ちこたえ、涙目になりながら銀時は訴えた。
「ってぇなテメェッ!俺ァ今楽しくランニングしてるわけじゃねぇんだよっ!それで転んじまってあいつの袋のネズミにされたらどーするワケ?!まさかの銀さんは見捨てるワケか?!」
「アホ言わないでよ、あいつの狙いは私一人。あんたがここで転んでも、なんの攻撃も受けないよ。」
「……」
「いっそ転んでくれてらよかったんだけどね…」
自分が自ら買って出たこの闘いに、できれば銀時は巻き込みたくないという刹那の考えが、ひしひしと伝わってくる。
銀時は拍子抜けして、ふぅ、とため息をこぼして刹那に返した。
「くだらねぇ事言ってんじゃねーよ。さっさと走れ馬鹿野郎」
銀時らしい返事に、刹那はクスクスと小さく笑って再び前を見た。
「…ほんっと、馬鹿だよ銀時。」
刹那のそう呟いた表情は切なげで、銀時はその言葉がどれほど深い意図なのか、少しも理解していなかった。