二.真選組×万事屋編
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※下の名前は男女共用できる名前を付けるとストーリーがしっくりきます💦
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「本当にありがとう。ここまで運んでくれて。あとはもう大丈夫だから。それとも…あがってく?お茶くらい出すよ。」
お登勢の店の前で刹那はそう言って、上にある我が家を見た。
土方はふん、と鼻で笑いアホかと吐いた。
「俺がオメェと仲良くスーパー袋持って帰宅したら、あいつ怒るだろ。それに俺ァ今日非番だ。あいつらに会うと面倒事に巻き込まれるのが鉄板だ。このまま帰って昼寝でもする」
「そう、それは残念。もう少し話していたかったのに。」
「ま、お前とは縁があるみてぇだからな。またばったり会った時はよろしく頼むわ。」
じゃあな、と呆気なく背中を向けて去ろうとする土方を少しの間見つめ、刹那も背を向けた。
土方はすぐ様足を止め振り返り、もう一度彼女を見ては名前を呼んだ。
「おい刹那。お前がなにを抱えてようが、何を大切に思って動いてるか知ったこっちゃねぇ。テメェの好きにすりゃいいさ。…でもな、俺にとっちゃあんたももう仲間みてぇなもんなんだよ。俺は俺で、好きなように動かせてもらうからな。」
「え、どういう」
どういう意味か聞こうとして刹那が振り返ると、目の前には土方の姿があり、思わず驚いて言葉を詰まらせた。
「テメェはもうちょっと周りに甘える事を覚えろ。なんでも一人でやんな。あいつらの前で今みたいに見栄張って振る舞いてぇんなら、俺んとこで毒抜きしてやらァ。だから、そうなんでもかんでも詰め込むな。爆発すんぞ。」
気づけば頭の上に彼の手のひらが乗り、優しく揺する。
突然の行動に返す言葉が出ず、刹那は硬直し顔を赤く染めていた。
そんな刹那の普通の女らしい姿を見て、土方はふっと笑った。
「大丈夫だ。テメェは正真正銘、人間離れしてねぇ人間の女だよ。」
そう言って、今度こそ本当に帰るべく踵を返し、手をヒラヒラとさせてその背中を見送った。
「なんだよ、女って口で言っときながら子供扱いしてるくせに。」
土方に触れられた頭が熱を帯びる。
刹那はしばらく彼が進んでいった道をぼんやりと見てから、自分の帰りを待つ家へと歩み始めたのだった。