二.真選組×万事屋編
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「あー…参ったな。もしかして思ったよりも先が短いのかもしんねーな」
家を出た後、刹那はしばらくの間人気のない裏地に入り、塀にもたれかかって体を休めていた。
手には微かに血液が付着し、喉もヒューヒューと異音を立てて呼吸をしていた。
体に異変が起きたのは昨日戦闘をした夜の事だった。
寝つきも悪く、急に咳が出てきたかと思えば勢いが増して、そのまま吐血。朝方にようやくひいて楽になったところだ。
幸いすぐ近くに寝ていた銀時は、疲れたのか深い眠りについていて、自分が起きていた事にすら気づいていなかったようだった。
さっきは新八に朝食をとったというウソをついてしまったが、こんな状態で食欲など湧くはずもない。
確かに昨日は随分無茶な戦い方をしたと自覚している。
なんせ百人近い天人達を相手にするのだから、多少派手に動いて相手の戦闘意欲を削り、油断したところで討つという手段しかとりようがなかったのだ。
今後全力で戦闘するのであれば、長期戦は避けた方がよさそうだ。
刹那はそう考え、ふぅ、と大きく深呼吸をした。
こんな姿を彼らに見せたくない。
余計な心配をかけたくない。
あの人たちには、いつも笑っていて欲しいんだ。
刹那の頭の中では、こんな短期間で仲良くなった銀時、神楽、新八の顔が浮かんでいた。
しばらくして体調も落ち着き、宣告した通りスーパーへと足を運び、素早く買い物を終えて帰路を歩み始めた。
まだまだ残暑は続く中、今日は曇りで日差しもさほど強くない。
後で定春を公園にでも連れて行ってやろうかと考え、近くの公園に目を向けたその時。
ベンチに腰を下ろして、酷く落胆している様子の男の背中を見かけた。
「あれは…」
見覚えのあるその背中に、刹那は買い物袋を両手に抱えたまま、公園へと足を踏み入れたのだった。