二.真選組×万事屋編
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何十人といる天人たちの前で、刹那は足を止めた。
人間の世界で言えば軍車をいくつか所持しており、多方先程の奇襲はそこから出た砲弾だと推測がつく。
透明化して姿をくらまし、場所を特定できない状態で襲いかかれば、確かに腕のたつ新撰組が相手でも、不意をつくことは出来るだろう。
どこの種族かは分からんが、いっそそんなことはどうだっていい。
いつの間にか夕日も沈みかけ、先程の襲撃により辺りの街明かりは途絶え薄暗い中、刹那はすぅっと息を吐き、奴らに向かって口を開いた。
「先に確認するが、昨夜から真選組を狙ってるのは、あんたらか?」
「おいおい、なんだ姉ちゃん!」
「うっひょー!上玉の女だ!」
「ここで始末するのは勿体ねぇな!生け捕りにしてボスの手土産にしたらどうでぃ」
「ちげぇねぇ!さぞいい声で鳴くんだろうなぁ」
女とわかった途端、奴らは鼻の下を伸ばして薄気味悪い笑みを浮かべた。
「おい、質問に答えろよ。どーなんだって聞いてんだろ」
「あぁっ?!てめぇ女のくせに図がたけぇんじゃねぇの?!」
「だったらどーだってんだ!」
「どーだって?んなもん決まってんだろ。〝おいた〟しないように躾んだよ」
刹那はゆっくり鞘から刀を抜き、振り下ろした。
「どーでもいいからさっさとかかってこいよ。お前らが勝てば俺をどこへでも好きなとこへ連れてっていい。」
「ヒャヒャヒャ!この女馬鹿だぜ!何人相手にすると思ってんだ!」
刹那は奴らの挑発に乗ることはなかった。
それどころか微動だにせず、向こうの動き方をうかがった。
その瞬間、手前にいた天人の一人がスっと姿を消したかと思えば、肌が斬れる音が鳴り、刹那の刀を持つ反対の腕の血が舞った。
「刹那さん!」
「刹那姉ちゃん!!」
「…」
だが傷を負ったにしても、彼女は微動だにしない。
それどころか、冷静なまま負わされた傷をゆっくりと見ていた。
「ヒャヒャヒャ、どうだ!俺様の必殺技はよぉっ!透明になりゃテメェには見えねぇ!既に負けも同然だぜぇ!」
天人達に歓喜の声が上がる。
刹那はその傷口をゆっくり口元へ持ってって、静かに舌で舐めた。
「そうか…確かにテメェの必殺技とやらは大したもんだ。なんせ剣が腕を掠ったこんな小さな傷だけで、勝ち誇ったツラができるんだからな」
自分の傷口を舐め、そう言ってにやりと笑う刹那に、奴は憤怒した。
「こ、この女バカにしやがって!!ぶっ殺してやる!!」
その一言を言い終えると、気づけば刹那が奴の身体の中心を斬りあげていた。
「なっ……」
早すぎる太刀に、誰も目が追いつかない。
少し離れてみている土方や沖田、新八たちも何が起きたか理解できなかった。
「悪いがこっちには時間がねぇ。喋ってる時間すら惜しいんだ。御託はいいからさっさと来い。」
「こ、こっ、殺せえええええ!!!」
今の一撃で天人達は武器を手に取り、刹那目掛けて走り出した。
「な、なんてはえぇ攻撃だよ…目で追うのがやっとだぜ…」
刹那のあまりにもの早い剣術に、土方はタバコを吸う暇もなく灰だけが落ちた。
先日天人達に操られた時に刹那と銀時の戦闘の一部始終を見てはいたが、あれは比べ物にもならない。
「けっ、こういうことかよクソ野郎…」
ようやく銀時の言っていた意味を理解し、同じように引きつった笑みを浮かべた。