二.真選組×万事屋編
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沖田は頭上にある青空を見て、足を止めた。
実は昨夜から、真選組を狙う輩が町内をうろついている。一晩だけで隊員の半数が屯所にて治療を受け、動けぬ状態だった。
だが、この切羽詰った厳重警戒体制の中、不謹慎ではあるが、沖田の頭の中は別のことでいっぱいだった。
先日、ちょっとした好奇心と刹那の心が少しでも晴れればいいと、手合わせを半ば強引にお願いしたわけだが、刹那のあの時の姿が目に焼き付いて離れなくなっていた。
一瞬にして相手を凍り付かせるような冷たい視線。
こちらが少しでも気を抜けば、食い殺されそうな殺気。
まだ実力の半分も出していなかっただろうが、あの強さは一体どこから来ているのだろうか。
計り知れないその強さに、沖田は思い出しては身震いをする。
「また、会えねぇかな。」
そんな独り言を呟いては、はっと我に返った。
これじゃまるで姉御に恋をしてるみてぇじゃねぇか。
冗談じゃねぇ、俺は女みてぇなメンドクセェ生き物は好かねぇ。
でも刹那を見ていると、自分の『女』という理論の中からはかけ離れていた気がした。
「らしくねぇやい。くっだらねぇ」
口では強がって思ってもないことを言ってみる。
それでもこうして街に出れば、大方あの後銀時と仲直りして行動を共にしているであろう刹那を、密かに探すのだ。
「おい総悟、今は単独行動控えろっったろーか」
後方から土方が追いかけてきては、沖田の隣で足を止めた。
当の本人はと言えば、なにか遠く先を見て驚いた顔をしている。
「おい、どうした総……」
俺の声が、聞こえてない。
土方は思わず加えていたタバコを落としそうになる程口をぽかんと開けた。
「…見つけた」
そんな土方をよそに、沖田はそう確かに呟き走り出した。
「っておいコラ総悟ォ!」
その場に取り残され、あっという間に奴の背中は見えなくなった。
「ったく、なんだってんだよ!今さっき入った連絡じゃあ、真選組を狙ってるヤツらがこの辺りにいる可能性があるって言う情報が入ったってのによ……!あぁもう、メンドクセェな!おい、総悟!!」
少し遅れを取って、土方は後をおった。
その時土方は、研ぎ澄まされた野生の勘で密かに嫌な予感を抱いていたのだった。