二.真選組×万事屋編
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刹那と一緒に買い物に出かけたことがない銀時は、少々憂鬱な気分で付いてきた。
いくら男を装っていたとはいえ、根は女だ。
大方買い物も悩んで悩んで悩みまくって、相当な時間をかけてようやく決めるもんが女だと認識している銀時は、デザートには何時にありつけるのだろう、と肩を落としていた。
ようやく目的地へ到着すると、刹那は気合を入れて瞬く間に店へと入り、神楽と買い物をし始めた。
銀時と新八は近くのベンチに腰を下ろし、そんな二人を遠目で眺めた。
「なんかああしてると、仲良し姉妹みたいですね。神楽ちゃんもすっかり懐いてますし。」
「やめろや新八ぃ。あんな恐ろしい二人が姉妹だったら人類滅亡するぞ。っつーか地球ごと消えちまいそうな破壊力だ。」
「ははっ!…まぁ、確かに刹那さんがあいつらに操られてた時も、銀さんが押されてるくらい強かったですもんね。」
新八のその言葉に、銀時は大きくため息を零し、いや…と否定した。
「あいつの強さはあんなもんじゃねぇよ。あいつは心が動いた時、真の強さを発揮するタイプだ。あんな感情だけ無くして利用してた刹那なんざ、実力の半分くれぇだ」
「えぇっ?!じゃあ僕が見た刹那さんは、半分の力しかでてなかったってことですか?!」
「あぁ。」
あの時自分が押されていたのは、刹那を傷つけずどうやって正気に戻すかということを考えていたからだ。
実際自分の意思で動いていない刹那自身の力は、そこまで脅威的なものではなかった。
「そういえば、銀さんは当時『白夜叉』って呼ばれてたんですよね?刹那さんはなんて呼ばれてたんですか?」
「あー…あいつか。『麒麟』だ。」
「麒麟?なんで麒麟なんですか?」
「なにおまえ、麒麟の特徴知らねぇの?普段は生き物を殺すことを嫌い、不殺生のと大人しい神獣だ。だが自分に危害を加えたり、同類を傷つけると危害を加え、恐ろしい強さだっていう生き物だからよ。」
「なるほど、確かに刹那さんにピッタリそうですね。」
「おい、何勝手に人の恥ずかしい過去話してんだよ。」
銀時が新八に答えたタイミングで、気づけば刹那と神楽が目の前にいた。
「あぁいや、新八くんがどうしてもって言うから…ていうか、予想以上にお早い買い物でしたね。」
「長い買い物は疲れるからな。パッと見て惹かれたもん買うのが鉄則だよ。」
「……。つかお前、何そのカッコ。」
「あぁこれ?神楽ちゃんが一度私の男の着物姿見たいって言うから。変?」
「…」
腰を下ろした二人が見上げるように刹那を見ると、目の前にある刹那の姿は瞳孔を限界値まで開かせた。
男物の着物は、女物より胸元が空いている。
晒しをまいてはいるものの、下着から胸はちらつき鎖骨も丸見えの状態で露出度は高い。
足元の丈の重ね部分なんざ、派手に動けば太ももまで見えそうだ。
そのうえ銀時とお揃いのブーツを履いていて、はたから見れば着物の模様はちがえどペアルックのようなもんだ。
気づけば新八は鼻血。
銀時は刹那の悩殺ファッションに釘付け。
神楽は隣でかっこいいとはしゃいでいる。
「い、いいんじゃねぇの。」
精一杯考えての返事がそれだった。
「ちょっと刹那姉ちゃん!銀ちゃんが早速いやらしい目で見てるアル!」
「いやぁだから、こいつは元々こういう目…」
「コラァ刹那!テメェまた俺の悪口言おうとしただろ!」
「いや悪口じゃなくて特徴」
刹那はサラリとそう告げて、その後の銀時の罵声も無視をしたまま次の買い物へ行くと歩き始めたのだった。