1.序奏
name change
name changeお好きなお名前をどうぞ!
※下の名前は男女共用できる名前を付けるとストーリーがしっくりきます💦
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「っつーわけで、体力が回復するまでは一応ここにいるわけなんで、俺から改めて紹介しようかね、うん。」
新八の誤解をしっかり解いた後、万事屋のリビングのソファに、四人は向かい合って座っていた。
銀時はだるそうな顔で先ほど新八にやられた顔を痛そうに擦りながらも、きょとんとした顔で隣に座っている刹那の紹介を新八たちにし始めた。
「えーっと。まぁ今更だけど、俺の親友だった、えーっと…。あれ、お前苗字なんつーんだっけ」
「…」
銀時が首を傾げる様子を、刹那は呆れて白い目で見つめる。
「銀ちゃん戦友の名前も覚えてないアルか?!失礼ネ!最低アル!本当に戦友か?!」
「まぁまぁ。だって苗字で呼ぶ事なんて滅多にねぇんだもん。つか誰も呼ばねぇし」
「…まぁそういう事にしといてあげよう。改めまして、銀時の友人やってました、如月刹那です。」
「今ので過去形にされちゃったよ銀さん!」
「えーっ!ちょっと待ってなんで過去形なの?!友人〝だった〟って何、〝だった〟って!」
「数秒前の発言で一からやり直そうと思ってさ。ほら、名前も覚えてないのにお友達なんて、ねぇ?」
にっこりと微笑む刹那の顔にどことなく威圧感が放たれていて恐ろしい。
銀時はうっ、と体を反らし、小さな声ですんませんと呟き、刹那は冗談だよ。と意地の悪い笑みを浮かべて返した。
「んでこっちがうちの従業員の志村新八くんと、神楽ちゃんね。」
「新八です。さっきはどうもすみませんでした。よろしくお願いします」
「よろしくネ!んでこっちは定春って言うの!変態天パに困った時はいつでも助けるから言うアルよ!」
刹那は二人の自己紹介にやんわりと微笑む。そしてなぜか、初対面であろう定春はやけに刹那に懐いていて、既に頭を撫でられに彼女の隣にちょこんと腰を下ろしていた。
刹那は定春の頭を優しく撫でつつも、二人に穏やかな声色で話し始めた。
「二人とも、私の看病をしてくれたと銀時から聞きました。それに天人達も一緒に闘ってくれたみたいで…。その、私二人がいたこと自体ほとんど覚えてなくて申し訳ないんだけれど…。本当に、ありがとうございました。」
「気にしないでください。僕らは自分たちの意思で闘っただけですから。」
「あんな胸糞悪い奴、私許せなかったネ!」
「ふふ、本当にどうもありがとう。お礼はたっぷりしますから、何でも言ってね。」
まだ幼い二人を見て、逞しいと思いつつも可愛らしいと思い刹那は無意識に笑みを浮かべた。
その表情に、神楽と新八は微かに頬を赤らめて硬直した。
「それにしても驚いたな。銀時が万事屋なんて。しかもこんな逞しい仲間を連れてやってるなんて。想像もつかなかった。」
「刹那さん、体の具合はもういいんですか?」
「うん。一週間も眠ってたらしいから。さすがに動かないと硬直してそれこそ動けなくなっちゃいそうだし。それにケガは慣れっこだしね。」
「まぁそうはいっても、まだ無理すんなよ。あれだけ深く刺さったんだ。傷口塞がるにも時間がかかるからな」
「…どう、だろうね。」
「…あ?」
「いや、たぶんだけど私、人より傷が治るの早いんだよね!だからあんな深手負ったけど、たぶんすぐ治ると思うよ」
「どこからくる根拠なんですか、それ」
呑気に話す刹那に、普段よりも控えめだが新八が突っ込みを入れる。
「さ、それより今日はみんなでぱーっと外にご飯食べに行こうよ!私奢るから!私、神楽ちゃんと新八くんとも仲良くしたいし」
「おいおいちょっと待てよ、お前奢りって、金持ってんの?」
「うん、持ってる。みんなを腹いっぱいにさせる分ぐらいなら余裕である」
「なんだとぉぉぉ?!」
そのたった一言で銀時は刹那を見る目が代わり、まるで女神を拝むような輝いた瞳で見つめた。
「さ、今日は二人の食べたいものを食べに行こう。何食べたい?」
「え、僕らですか?!」
「え、俺の食いたいもんじゃねぇの?!」
「銀時は酒ありゃいいだろ。」
「じゃあ私、焼き肉食いたいアル!」
「僕も焼き肉!」
「よっしゃ!焼き肉いくぞおおお!!」
刹那の掛け声に、焼き肉を食べられると決まった3人は大きな声で「オーッ!」と吠えたのであった。