1.序奏
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やつが姿を現した時、刹那の表情は更に怯えた。
そして銀時の苛立ちは更に増した。
「…てめぇ。とんだハッタリをかましてくれたじゃねぇか。俺たちを利用するたぁいい度胸してんじゃえねかっ!」
「利用?偶然だと言っただろう。」
「……おいてめぇ。答えろよ。死んだと思っていたはずの刹那に何をした!!!」
銀時の怒鳴り声が雨音に負けることなく響く。緊迫した空気が流れる中、刹那は銀時の横顔に酷く驚きを覚えていた。
銀時が、こんなに怒りを露骨にだすなんて……。
はっきりと思い出せている訳では無いが、この人は人との繋がりを大事にする人だった。自分のことをいつも護るように戦ってくれた。
だからこそ、自分も強くなりたいと思った。
この強い男が、いつまでも自分に背中を預けてくれるように。そう願っていたのにーーー。
「銀時、ダメだ。私はもう……」
あなたに背中を預けられるほど、背筋を伸ばして剣を取れるような生き方をしていない。
昔のように、あなたの隣を歩ける資格なんてない……。
「どうやら、万事屋はレイのかつての仲間だったようだな。それならば、感謝をしてもらいたいくらいだなぁ。なんせ、大事な戦友の命をあの死体の山から探し出し、救ったんだからな。」
「なっ…………!」
「それにしても、お前がまだ昔の記憶が残ってるとは信じ難い事実だ。どうやらもう少し、脳への刺激が必要らしいな。……おい。」
エドの後ろに隠れるようにして立っていた白衣をまとった1人の天人が、手に何か装置を持っているのに銀時は気がついた。
それを見て、刹那の顔が一気に青ざめる。
「や、やめろ…」
「レイ。お前に過去の記憶は必要ないんだよ。余計なものは全部捨てて、俺といればいい。今までと同じように、俺に毎日抱いて愛情を注いでやるさ。」
今までとは違う、エドの低い声に刹那は怯えた。そしてその言葉と共に、白衣を着た男は手元のスイッチに手をかけた。
「て、てめぇ…………!」
刹那を無理やり毎日抱いただと?!体中にある痣は奴が自分の所有物だと見せつけるために付けた跡だと確信したせいで、銀時は怒りが頂点に達した。
一発ぶん殴ってやらねぇと気がすまねぇ!!!銀時が強く拳を握りしめ、余裕の笑みを浮かべているエドへ向かって足を踏み出そうとしたその時。
隣にいた刹那がカタカタと震え出したかと思えば、大きな悲鳴を上げ始めた。
「いやあああーーーっっ!!やめろ、やめろぉ!!!」
「刹那!!」
頭を抱えてその場にしゃがみこむ刹那を見て、様子がおかしいことに気づく。
「おい、しっかりしろ、刹那!!」
しゃがみこむ刹那の肩を掴もうとしたその時、突然自分の腹部に強い衝撃が走り、銀時の体全体が宙を舞ったのだった。