苺大福
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
私には好きな人がいる
でも叶わない恋
彼には彼女がいるから
幼馴染のとっても可愛い彼女が
_________________________________________________
今日は銀さんと銀さんの彼女の杏子さんと私と新八と神楽ちゃんと一緒に遊園地に来ている
世の中は連休!最も混む期間である
「人多いね〜暗いし迷子にならないようにね」
明るくいつもみたいに杏子さんは言う
銀さんと手を繋ぎながら
「おうおーう!どけどけェィ!!歌舞伎町の女王神楽が通るアルヨ!」
「ちょっ神楽ちゃん恥ずかしいからやめてくんない!?」
神楽ちゃんが先頭を歩いて、新八、杏子さん、銀さん、私の順番で人混みを掻き分けて歩く。
私は逸れそうになりながらも銀さんの大きな背中を頼りについて行く。
背中が広くて頼もしい…顔を赤らめてる自分がいることに気づき、直ぐに冷静さを取り戻そうと別のことを考える私
銀さんはこちらを振り返って私がいるかどうか確認する
「おい桜、居なくなってねーか?」
銀さんが心配してくれる
『大丈夫ですよ!!』
慌てて答える私。
すると銀さんが背中で手のひらをこちらに向けているのが見えた
何をしているのか、もしかして手を出したら引っ張ってくれる……?
そんな風に思ったけど勘違いだったら恥ずかしい
何もせず背中だけを頼りに後に続く
すると銀さんがまたこちらを向き、私に手を出した
「手ェ繋ぐか??」
固まってしまった
分かっている、これは迷子にならないようにだってことくらい
驚いて数秒間だけ言葉を失う私
銀さんは首を傾げて手をもう少し私に出してきた
「あ!大丈夫ですよ!」
私は答える。銀さんは、気をつけてね、と私に言って前を向く
本当は繋ぎたかった
下心もあるけど、普通に迷子になりそうだったから
でも杏子さんがいるのになんだか申し訳ない
ちょっと残念がって銀さんのさっきまで自分の近くにあった手を眺める
手を見ていて前を見ていなかった私は、銀さんと私の前に人が通り過ぎようとしていることに気づかなかった
人は通りかかった瞬間に銀さんの背中がどこにあるのかわからなくなる、退くんも杏子さんも姿が見えない
こんな誰も知らない人混みの中で私は1人
焦る私
何処からともなく手を引かれた
「だァから気をつけろって言ったろ」
そう言うと笑う銀さん
一瞬にして先ほどまでの恐怖はなくなった
私の顔はまた赤くなってしまう
ごめんなさい
今 この時だけは 銀さんの手 お借りします…
4/4ページ