苺大福
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「お妙さァァァァアん!!!」
いつものように電柱にくっついてお妙さんを見ている我らが局長、ごりr…近藤勲
いつもあんなことをしてお妙さんを困らせてる
『近藤さん、今見回り中ですよっ!そんな大声出したらお妙さんにまた殴r……』
私がそう言い切る前に近藤さんは電柱から真っ逆さまに落ちて来た
お妙さんに何かを投げられたようだ。
『ちょ、大丈夫ですか近藤さん』
私は呆れながらも近藤さんに近づく。
「ああ、すまんな桜!」
そういうと近藤さんは元気に笑い始めた。
私は知ってる、近藤さんがお妙さんのこと本気なのを。
私は知ってる、私が近藤さんに本気なのを、私の想いは絶対に叶わないのを。
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『よくそんなになっても追いかけますね』
私はハンカチを濡らして近藤さんの血を拭う
私と一緒にいるとき、お妙さんに会った後は私がこうして手当てしている
「男は追いかける生き物なんだ、そんなこと言うなんて桜はストーカーの風上にもおけんな!」
『いや私ストーカーじゃありませんし』
「いつか桜もわかるよ、惚れた女を必死で追いかけちまう気持ちがよ!」
私が近藤さんのことを追いかけてるとも知らずに
いつもお妙さんのことばかり言ってくる
『……ムカつく…』
……
声に出ていた、
「ッッ桜!?どうした?!ごめんてストーカーって言ってごめんて!」
「なに!?もしかしてお妙さんにやられた傷の手当てに嫌気がさした!?」
私の一言の理由を必死で探している
『……なんでそんなに追いかけるんですか?そんなに好きなんですか?いつも相手にされてないってわからないんですか?こんなに局長がお妙さんのこと想ってるのに なんでお妙さんは……』
「お妙さんは悪くないよ、ムカつくってまさかお妙さんにイラついてるのか?俺のことを考えてそういってくれるのは有難いけどお妙さんは……」
『がいます……』
「え?」
『違います!近藤さんがムカつくんです!なんなんですか?いつもお妙さんお妙さんって』
目をパチクリさせてる近藤さん
『近藤さんの横で近藤さんのことを追いかけてる女がいるってことくらいちょっとはわかってください』
そういうと私は泣いてしまった。
『……近藤さんのこと好きなんです』
わかっている、こんなことを言えば近藤さんを困らせることくらい
でも
こんな男私のせいで少しくらい頭を悩ませればいい
私はこんなことでしか近藤さんの頭の中には入れない
「…すまなかった桜。いつも何も考えずに発言してて、でもすまん。桜の気持ちには答えられない」
知ってる、
わかってるそんなことくらい
『…ですよね、あはは、お妙さんには勝てないや』
『でも 私の大将誰だか知ってますか?近藤さん』
近藤さんは不思議そうな顔でこちらを見ている
『私の大将は近藤さんですよ?いつも近藤さんを見てきたんです、こんだけじゃ諦めません!』
そう言うと私は近藤さんの手当てを続ける
近藤さんは笑っている
「桜もストーカーになるってことか!」
アホな発言をする近藤さんに私の蹴りが入り
大きな叫び声が屯所に響いた。