苺大福
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「おーい新八、神楽連れて家帰れ」
顔を真っ赤にしてマスクをつけている銀時。
風邪を引いていた。
「うわ!銀さん顔真っ赤じゃないですか!1人で大丈夫なんですか?」
「そうだヨ銀ちゃん!死んだどうするアルか!病院行くネ!」
「はああ?!病院?!行かねェよあんなとこ」
「まだ病院を怖がってるアルか?」
「は?別に怖がってるわけじゃありませんー、バカは風邪引かないんですー!」
「自分で墓穴掘ったよこの人!!とにかく、病院行かないなら僕と神楽ちゃんで薬買って来るんで、安静にしててください」
「死ぬなヨ銀ちゃん!!」
そういうと2人はそそくさと出て行ってしまった。
体温が上がってて体があちい、いちご牛乳でも飲んで体冷ますか。
銀時は冷蔵庫を開けるがいちご牛乳は切れていた。
あいつらに頼めばよかった……。そんなことを考えていると玄関を叩く音が聞こえた。
『こんにちはー!銀さんいますかー?』
この声は桜!!と心の中で叫ぶ銀時。
銀時は隠してはいるが桜に恋心を寄せていた。
「おう、桜!どうした?」
『さっき神楽ちゃんと新八くんに会って銀さんに熱があるって聞いたから駆けつけてきたの』
まじかよまじかよ嬉しいんですけどォォォオ??
でも風邪うつす訳にはいかねェしな
『新八くん達が帰るまで銀さん見てるって約束したから帰らないよ?それに銀さんが心配だもん』
「えっなに?桜ちゃん今のテレパシー?」
『ふふ、なんとなく銀さんじゃそう言うかなって……あ!苺牛乳買ってきたよ!』
そう言うと無邪気な笑顔を見せる桜。
何この子??可愛すぎるんだけどォォオ
『さっ布団入って安静にしてて。私はお粥作ってくるね!』
せっかく桜がいるのに寝てるなんてもったいねーな、と思いながら渋々布団に入る銀時。
桜は銀時のエプロンを借りて台所へ行った。
そんな後ろ姿を見て、彼女みたいと思う銀時だった。
あれ……俺、いつの間に寝てたんだ?
目がさめるとさっきまで明るかった外もオレンジ色に染まり、もう夕方になっていた。熱は下がり顔の色も普通に戻った。
銀時の隣には正座のまま居眠りをしている桜がいた。
「桜…」
「ありがとうな」
ぽつりと呟く銀時。
__________好き
『……銀ちゃん好き…』
銀時が桜のことを好きだと実感した途端、寝ている桜はそう呟いた。
目を見開く銀時。
「桜?桜ちゃーん!」
呼んでみるが確かに寝ているようだった。
銀時は顔が真っ赤になる。
ハハハハハ、え?さっき俺の名前呼んだよね?好きって、え??
テンパって立ち上がる銀時、その瞬間桜が起きた。
『んん…あれ?銀さん、もう大丈夫なの?顔が真っ赤だけど……』
「ああ?!ああ、もう大丈夫、大丈夫!元気元気!」
『……なんか変だよ?銀さん大丈夫?』
「っばっきゃろー!大丈夫つってんだろーがー!」
と目をくるくるさせながら言うと銀時は布団に足を滑らせこけた。
『銀さん大丈夫?!」
「…っいててて…おう、大丈…」
銀時が顔を上げると桜の顔がすぐ近くにあった。ずっと心臓が張り裂けそうなほど鳴っているにも関わらず、顔は冷静でいられた。ずっと桜と目が合っているからだろうか。
「……好き」
銀時は無意識に口から出ていた。
『……え?』
何を言われたのか、どういうことなのかまだ理解できていない様子の桜。
「だーかーらー、桜のことが好きなんだよコノヤロー」
頭を掻きながら頬を真っ赤に染める銀時
『…私も……銀さんが大好き…!』
恥ずかしそうに微笑む桜。
銀時は布団に桜を倒すと、布団を桜の唇の上に重ねてその上からキスをした。
「熱がうつるといけねーから今はこれで我慢」
お互い優しく微笑んだ。
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