初月の少女
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名前が松下村塾に来て数年が経った。
出会った時に比べて身体つきも力も少しずつ差が出てきた。4人の中で1番身長が高かった名前だったが、先日、銀時の方が少しだけ身長が高くなっていることに気がついた。桂とも、もう目線はほとんど同じ。
高杉だけが、まだほんの少しだけ名前より背が低かった。
それでも、きっと時間の問題なのだろうと思う名前。
それはほんの少しの変化だった。
だが、そのほんの少しの変化が4人の関係をゆっくり変えはじめていた。
道場。
舞い上がる身体。
凄まじいスピード、銀時とはまた違う、しなやかな強さ。
「やった!!私の勝ち!」
そう言うとvサインを向ける名前。
どのくらいぶりだろう。高杉に勝つのは久しぶりだった名前。
まさか自分が一本取られるとは思っていなかった高杉は、わずかに眉を寄せた。
「ていうか飛び跳ねるのはアリか?」
「晋助の突きを避けただけだよ?」
少し不服そうな高杉。
「名前!高杉に勝つとは大したものだ!」
うちの子が〜と誇らしげに笑う桂。
「女相手に負けるたァ恥ずかしいなァ高杉くぅーん」
高杉を挑発する銀時。
「”女“相手ってなに?」
と名前はじっと銀時をむすっとした顔で見る。
(やべ)
と静かに近づいてくる名前に少し焦る銀時。
「次は銀時ね。やろ」
そう言うと名前は少し微笑んでいる。
銀時と名前は松陽と暮らしているので普段から手合わせはしている。
そのため普段みんなの前でぶつけ合いをすることはまずない。
そんな2人が対決するかもしれないので桂と高杉以外の周りは盛り上がりはじめる。
「コラ!いつどこでそんなドえらい下ネタ覚えたの!ヤるなんて言い方やめなさい」
そう言う銀時の頭に高杉と桂の竹刀が入る。
「いってェェェェエ!んにすんだてめーら!」
「「ばかかお前は!!!」」
そして2回目の竹刀が入るのだった。
「めんどくせェなァ……」
頭を掻く銀時。
「だいたいなァいつもやってんだろ、なんで今やんなきゃなんねェんだよ、それに俺はあんま名前とはやりたくねーんだよ」
「私が弱いからつまらない?」
「は?ちげーよ。」
竹刀を拾いながら、少しだけ視線を逸らす。
「お前は余計なとこで無茶すんなって話」
「またそれ。いつも私を外す。私だってみんなと並びたいの」
「並んでるっつーの。」
「並べてない」
銀時は少し黙る。
「……お前は女だろ」
空気が止まったように感じる。
周囲も一瞬静まって誰も口を開かない。
銀時の一言で名前の目が揺れた。
「だから?」
「だから、だよ」
言葉が続かない。
「本気でやり合って怪我したらどうすんだ」
「それ、みんなには言わないよね」
「当たり前だろ」
「なんで当たり前なの」
一歩近づく名前。
「私だって同じでしょ」
銀時は視線を逸らす。
「……違ェ」
その一言は小さい。
「何が違うの」
「お前は」
言いかけて、止まる。
「……」
「…。私、ついていきたいの。みんなの背中をただ見てるんじゃなくて、一緒に並んでいたいの」
「……」
一瞬だけ名前を見る銀時。言い返さない。
代わりに低く吐き捨てた。
「めんどくせェ。銀さん気分じゃねーの。」
「もうやめんか2人とも!熱くなりすぎだ」
桂がそう言ってようやく言い合いは収まった。
銀時と高杉が喧嘩することはよくあるが名前が喧嘩に加わることは珍しかった。
「…銀時なんていいよ」
しかし銀時も言われたままにはいかない。
「俺も知らねーよ」
お互い背を向けその場を後にした。
⸻
「銀時と喧嘩ですか?」
銀時と喧嘩したことを名前から聞いた松陽は少しだけ目を丸くした。
普段銀時と名前は言い合いをするような感じではない。
しかしいつも一緒にいる2人が喧嘩をしたと言っても可笑しくはなかった。
「相変わらず仲がいいですね」
そう言うと微笑む松陽。
「人は仲が良いほど喧嘩する と言うものですよ。
たまには喧嘩も悪くはないでしょう」
「仲がいい……。」
俯く名前。
「素直に言葉を伝えればいいんですよ。
護るというのは難しいことですからね。」
松陽はそういうと買い出しがあるからと行って出て行ってしまった。
1人冷静になる。
銀時に謝りに行こうと立ち上がったとき、机に松陽の財布を見つけた。
……先生忘れてる。
⸻
「お前ばかだろ」
「さっきのは銀時が悪い」
高杉と桂の声。畳に寝転がる銀時は反応しない。
桂は銀時を見、そしてため息をつくと缶を置いた。
「気分転換に缶蹴りでもするか。3人じゃつまらん。
銀時、名前を呼んできてくれ」
⸻
先生はどこに買い物に行ったのだろう。
1人で町へ降りたことがなかった名前はどこへ行けばいいのかわからなかった。
松陽の財布を持ち走っているうちに人気のないところへ来てしまったようだ。
「ん?こんなところに可愛いガキがいるぜ」
後ろから知らない男の声が聞こえた。
そちらの方を急いで振り向く名前。
そこには何人かの酔っ払った男達がいた。
「こりゃ顔も綺麗な顔してんな、ウチまで送ってってやろか〜?」
名前は財布を握りしめて一歩後ろへ下がる。
1人の男の腕が名前へ伸びる。
名前は急いで男の急所に蹴り上げフワッと飛び顔面に蹴りを入れると男の腰に刺さった刀を奪った。
「俺たちを殺ろうってのか?面白れえ
調子こくのもいい加減にしろよ」
一斉に男達がこちらに来る。
名前も刀を構えたその時。
ゴゴゴ
何かがめり込むような音とともに男が倒れた。
カラン
男の額にめり込んだものは音を立てて下に落ちる。
缶だった。
「すいませーん、缶蹴りしてたらそっちまで行っちゃいましたー。缶蹴り提案したのはヅラでーす」
気の抜けた声。
名前が後ろを振り向くとそこには銀時と桂と高杉の姿があった。
「無茶すんなっつったろ?」
笑う銀時。
名前は銀時の名前を小さく呟くと微笑み返す。
「……私も言ったよね」
銀時たちの背後から男が近づく。
その瞬間、名前が蹴りを入れる。
「みんなを護るって」
その言葉に3人ともにたっと笑う。
「よしじゃあ逃げよう!」
桂がそう言うと高杉と銀時は驚いた顔をする。
「は!?やらねーのかよあいつら!!!名前を襲おうとしたんだぜ!?」
「こんなことをしては先生に迷惑がかかるだろう」
「ヅラの言う通りだよ!それに私、先生にこれ(財布)届けなきゃいけないの!」
とりあえず4人とも走った。
走っていると前に誰か立っているのが見える。
先生だ!!!
「先生ー!お財布忘れましたよー!」
「ばか!言ってる場合かよ!」
お財布の心配をする名前と
松陽に怒られることを心配する銀時、桂、高杉。
とりあえず松陽のところまで4人は走るのだった。
「ありがとうございます、お財布」
後ろからくる男達は足を止める。
「なんだよお前」
松陽は何もせず、ただ、男達を見つめた。
男達は目を逸らし、足を止めるとやがて去っていった。
そんな後ろ姿を眺める4人。
「行きましたね」
松陽は穏やかに笑う。
「夜に子供だけで外出てこんなことして怒んないんですか?」
高杉が尋ねる。
松陽は穏やかに笑いながら
「夜に出歩くなとは言いません」
四人を見る。
「友を護ろうとしたことは、誇っていい」
銀時が少しだけ目を伏せる。
「護るというのは、剣を振るうことだけではありませんからね」
帰り道。
名前は少し後ろを歩く。
銀時は何も言わず、自然に隣に立った。
その距離は、ほんの少しだけ近い。
そんな2人を後ろから見ていた高杉がほんの少しだけ視線を落とした。
出会った時に比べて身体つきも力も少しずつ差が出てきた。4人の中で1番身長が高かった名前だったが、先日、銀時の方が少しだけ身長が高くなっていることに気がついた。桂とも、もう目線はほとんど同じ。
高杉だけが、まだほんの少しだけ名前より背が低かった。
それでも、きっと時間の問題なのだろうと思う名前。
それはほんの少しの変化だった。
だが、そのほんの少しの変化が4人の関係をゆっくり変えはじめていた。
道場。
舞い上がる身体。
凄まじいスピード、銀時とはまた違う、しなやかな強さ。
「やった!!私の勝ち!」
そう言うとvサインを向ける名前。
どのくらいぶりだろう。高杉に勝つのは久しぶりだった名前。
まさか自分が一本取られるとは思っていなかった高杉は、わずかに眉を寄せた。
「ていうか飛び跳ねるのはアリか?」
「晋助の突きを避けただけだよ?」
少し不服そうな高杉。
「名前!高杉に勝つとは大したものだ!」
うちの子が〜と誇らしげに笑う桂。
「女相手に負けるたァ恥ずかしいなァ高杉くぅーん」
高杉を挑発する銀時。
「”女“相手ってなに?」
と名前はじっと銀時をむすっとした顔で見る。
(やべ)
と静かに近づいてくる名前に少し焦る銀時。
「次は銀時ね。やろ」
そう言うと名前は少し微笑んでいる。
銀時と名前は松陽と暮らしているので普段から手合わせはしている。
そのため普段みんなの前でぶつけ合いをすることはまずない。
そんな2人が対決するかもしれないので桂と高杉以外の周りは盛り上がりはじめる。
「コラ!いつどこでそんなドえらい下ネタ覚えたの!ヤるなんて言い方やめなさい」
そう言う銀時の頭に高杉と桂の竹刀が入る。
「いってェェェェエ!んにすんだてめーら!」
「「ばかかお前は!!!」」
そして2回目の竹刀が入るのだった。
「めんどくせェなァ……」
頭を掻く銀時。
「だいたいなァいつもやってんだろ、なんで今やんなきゃなんねェんだよ、それに俺はあんま名前とはやりたくねーんだよ」
「私が弱いからつまらない?」
「は?ちげーよ。」
竹刀を拾いながら、少しだけ視線を逸らす。
「お前は余計なとこで無茶すんなって話」
「またそれ。いつも私を外す。私だってみんなと並びたいの」
「並んでるっつーの。」
「並べてない」
銀時は少し黙る。
「……お前は女だろ」
空気が止まったように感じる。
周囲も一瞬静まって誰も口を開かない。
銀時の一言で名前の目が揺れた。
「だから?」
「だから、だよ」
言葉が続かない。
「本気でやり合って怪我したらどうすんだ」
「それ、みんなには言わないよね」
「当たり前だろ」
「なんで当たり前なの」
一歩近づく名前。
「私だって同じでしょ」
銀時は視線を逸らす。
「……違ェ」
その一言は小さい。
「何が違うの」
「お前は」
言いかけて、止まる。
「……」
「…。私、ついていきたいの。みんなの背中をただ見てるんじゃなくて、一緒に並んでいたいの」
「……」
一瞬だけ名前を見る銀時。言い返さない。
代わりに低く吐き捨てた。
「めんどくせェ。銀さん気分じゃねーの。」
「もうやめんか2人とも!熱くなりすぎだ」
桂がそう言ってようやく言い合いは収まった。
銀時と高杉が喧嘩することはよくあるが名前が喧嘩に加わることは珍しかった。
「…銀時なんていいよ」
しかし銀時も言われたままにはいかない。
「俺も知らねーよ」
お互い背を向けその場を後にした。
⸻
「銀時と喧嘩ですか?」
銀時と喧嘩したことを名前から聞いた松陽は少しだけ目を丸くした。
普段銀時と名前は言い合いをするような感じではない。
しかしいつも一緒にいる2人が喧嘩をしたと言っても可笑しくはなかった。
「相変わらず仲がいいですね」
そう言うと微笑む松陽。
「人は仲が良いほど喧嘩する と言うものですよ。
たまには喧嘩も悪くはないでしょう」
「仲がいい……。」
俯く名前。
「素直に言葉を伝えればいいんですよ。
護るというのは難しいことですからね。」
松陽はそういうと買い出しがあるからと行って出て行ってしまった。
1人冷静になる。
銀時に謝りに行こうと立ち上がったとき、机に松陽の財布を見つけた。
……先生忘れてる。
⸻
「お前ばかだろ」
「さっきのは銀時が悪い」
高杉と桂の声。畳に寝転がる銀時は反応しない。
桂は銀時を見、そしてため息をつくと缶を置いた。
「気分転換に缶蹴りでもするか。3人じゃつまらん。
銀時、名前を呼んできてくれ」
⸻
先生はどこに買い物に行ったのだろう。
1人で町へ降りたことがなかった名前はどこへ行けばいいのかわからなかった。
松陽の財布を持ち走っているうちに人気のないところへ来てしまったようだ。
「ん?こんなところに可愛いガキがいるぜ」
後ろから知らない男の声が聞こえた。
そちらの方を急いで振り向く名前。
そこには何人かの酔っ払った男達がいた。
「こりゃ顔も綺麗な顔してんな、ウチまで送ってってやろか〜?」
名前は財布を握りしめて一歩後ろへ下がる。
1人の男の腕が名前へ伸びる。
名前は急いで男の急所に蹴り上げフワッと飛び顔面に蹴りを入れると男の腰に刺さった刀を奪った。
「俺たちを殺ろうってのか?面白れえ
調子こくのもいい加減にしろよ」
一斉に男達がこちらに来る。
名前も刀を構えたその時。
ゴゴゴ
何かがめり込むような音とともに男が倒れた。
カラン
男の額にめり込んだものは音を立てて下に落ちる。
缶だった。
「すいませーん、缶蹴りしてたらそっちまで行っちゃいましたー。缶蹴り提案したのはヅラでーす」
気の抜けた声。
名前が後ろを振り向くとそこには銀時と桂と高杉の姿があった。
「無茶すんなっつったろ?」
笑う銀時。
名前は銀時の名前を小さく呟くと微笑み返す。
「……私も言ったよね」
銀時たちの背後から男が近づく。
その瞬間、名前が蹴りを入れる。
「みんなを護るって」
その言葉に3人ともにたっと笑う。
「よしじゃあ逃げよう!」
桂がそう言うと高杉と銀時は驚いた顔をする。
「は!?やらねーのかよあいつら!!!名前を襲おうとしたんだぜ!?」
「こんなことをしては先生に迷惑がかかるだろう」
「ヅラの言う通りだよ!それに私、先生にこれ(財布)届けなきゃいけないの!」
とりあえず4人とも走った。
走っていると前に誰か立っているのが見える。
先生だ!!!
「先生ー!お財布忘れましたよー!」
「ばか!言ってる場合かよ!」
お財布の心配をする名前と
松陽に怒られることを心配する銀時、桂、高杉。
とりあえず松陽のところまで4人は走るのだった。
「ありがとうございます、お財布」
後ろからくる男達は足を止める。
「なんだよお前」
松陽は何もせず、ただ、男達を見つめた。
男達は目を逸らし、足を止めるとやがて去っていった。
そんな後ろ姿を眺める4人。
「行きましたね」
松陽は穏やかに笑う。
「夜に子供だけで外出てこんなことして怒んないんですか?」
高杉が尋ねる。
松陽は穏やかに笑いながら
「夜に出歩くなとは言いません」
四人を見る。
「友を護ろうとしたことは、誇っていい」
銀時が少しだけ目を伏せる。
「護るというのは、剣を振るうことだけではありませんからね」
帰り道。
名前は少し後ろを歩く。
銀時は何も言わず、自然に隣に立った。
その距離は、ほんの少しだけ近い。
そんな2人を後ろから見ていた高杉がほんの少しだけ視線を落とした。
