星月夜の日常
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「しるかボケェェェ!!!金がねーんなら腎臓なり金玉なり売って金つくらんかいくそったりゃー!」
「家賃ごときでうるせーよウンコババア!!
こないだアレ…ビデオ直してやったろ!アレでチャラでいいだろが!!」
「いいわけねェだろが!!5ヶ月分の家賃だぞ!
大体あのビデオまた壊れて「鬼平犯科帳」コンプリート失敗しちまったわい」
「バカヤロー!諦めんな
きっとまた再放送するさ!!」
「んなこたァいいから家賃よこせっつーんだよ
この天然パーマメント!!」
「んだコラァ お前に天然パーマの苦しみがわかるか!!」
新八が万事屋に来るといつものようにお登勢と銀時が家賃で騒いでいた
『銀ちゃんまたやってるの?
あ、お登勢さんおはようございます』
杏子は目をこすりながら自分の身体にしてはだいぶ大きい寝間着のまま外に出てきた
「あんたまだ寝てたのかい?よく寝るねェ、それより杏子!あんたからも言ってやってちょうだい」
「おいコラ杏子!!その格好で外出るなっつったろォォオ!!そんな格好で外出たら危ねェよ」
銀時は杏子の姿を隠すようにする
するとお登勢が銀時の手をとり投げ飛ばした
「いやお前が1番危ねェわァァァア!!」
ギャァァァッァァア!!!
『あ!!新八くん危なッ…」
杏子の声は届かず…
新八は投げ飛ばされた銀時の下敷きとなった…
。゚ペットは飼い主が責任持って最後まで面倒みましょう°。
「あ、杏子さんお茶ありがとうございます」
『いいえ、朝からごめんね!』
笑顔を見せる杏子
新八がここに来て半月が経つがまだまだ杏子の魅力に慣れず、いちいち赤面してしまう
まあ幼馴染の銀時ですら慣れていないので仕方ない…
「っていうか銀さん、どーすんスか?生活費までひっぱがされて…今月僕の給料ちゃんと出るんでしょーね?頼みますよ、僕んちの家計だってキツいんだから」
『大丈夫大丈夫!いざとなったら私のバイト代からだすよ』
杏子は万事屋とは別に甘味屋でバイトをしていた
「いや、大丈夫だ杏子。新八ィ 腎臓ってよォ
2つもあんの なんか邪魔じゃない?」
「売らんぞォォ!何恐ろしいこと考えてんだ!」
「カリカリすんなや、金はなァ がっつく奴のところには入ってこねーもんさ」
言いながらテレビをつけようとする銀時
しかし付かない
「ウチ 姉上が今度はスナックで働き始めて
寝る間も惜しんで頑張ってるんスよ…」
「アリ?おかしーな」
『映る??』
「ちょっと聞いてんの!?」
銀時はテレビをボコボコと叩いている
人が真面目な話ししている時に…と思う新八
『お妙ちゃんスナックで働き始めたんだ』
「そうなんスよもぉ…あ!時給いいからって杏子さんはスナックで働かないでくださいよ!?」
「オ……はいった」
テレビがつくとニュースがやっていた
[現在謎の生物は新宿方面へ向かっていると思われます、ご近所にお住いの方は速やかに避難することを。]
「オイオイまたターミナルから宇宙生物侵入か?
最近多いねェ」
「宇宙生物より今はどうやって家計立てるかの方が問題スよ」
『宇宙生物捕まえるとか…?』
「杏子さん、それはしんどいです」
ピンポーン
ニュースについて口を挟んでいると万事屋に誰かが来たようだ
すると銀時は走って玄関に行くと思いっきりドアを蹴破る
「金ならもうねーって言ってんだろーが腐れババア!」
「あれ?」
銀時の足は知らないグラサンのおっさんの顔にあった
その男は銀時に蹴りで倒れる
「貴様ァァ!何をするかァ!」
「スンマセン間違えました」
「待てェェェ!!」
銀時はそういうと男らに背を向けて中に入ろうとする
カチャ
銀時に銃を向けえるグラサンの男
「貴様が万事屋だな、我々と一緒に来てもらおう」
「…わりーな、知らねー人にはついていくなって母ちゃんに言われてんだ」
「幕府に言う事には逆らうなとも教わらなかったか」
「オメーら幕府の…!?」
「入国管理局の者だ、あんたに仕事の依頼に来た
万事屋さん」
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立派な車に万事屋3人、そして先ほどのグラサンの男が運転をしている
「入国管理局の長谷川泰三っていったら天人の出入国の一切を取り締まってる幕府の重鎮スよ
そんなのが一体何の用でしょう?」
小さな声で銀時と杏子に耳打ちする新八
『そんな有名な人なんだ』
「何のようですかおじさん」
銀時が長谷川に尋ねる
「万事屋っつったっけ?金さえ積めば何でもやってくれる奴らがいるって聞いてさ
ちょっと仕事頼みたくてね」
「仕事だァ?
幕府(てめーら)仕事なんてしてたのか
街見てみろ、天人どもが好き勝手やってるぜ」
「こりゃ手厳しいね、俺たちもやれることはやってるんだがね。なんせ江戸がこれだけ進歩したのも奴らのおかげだから、おまけに地球をエラく気に入ってるようだし無下には扱えんだろ。中には幕府の中枢にも天人は根を張ってるしな…。地球から奴らを追い出そうなんて夢はもう見んことだ。俺たちにできることは奴らとうまいこと共生していくことだけだよ」
「共生ねェ…んで 俺達にどうしろっての」
「俺たちもあんまり派手に動けん仕事でなァ
公にすると幕府の信用が落ちかねん。
実はな 今、幕府は外交上の問題で国を左右するほどの危機を迎えてるんだ。中王国星の皇子が今地球に滞在してるんだがその皇子がちょっと問題を抱えていてな…それが…」
銀時と杏子と新八は顔を合わせて首を傾けた
目的地に着くと波平みたいな髪型の猫を抱いた少し太った男がいた
「余のペットがの〜いなくなってしまったのじゃ
探し出してくれんかのォ」
銀時と新八は無言で立っている
『ぺっと居なくなっちゃったんですか?それはすごく辛いですね……。…その猫ちゃん可愛いですね」
杏子は皇子の抱いていた猫の頭を撫でている
「お主なかなかの美人じゃの〜余の嫁にならんか〜ペットでも可じゃ」
「オイてめー杏子のことヤラシイ目でみてんじゃねーですぞコノヤロー」
銀時は殺気を露わにしながらも殴るのを抑え、杏子の肩を掴むと新八と一緒に来た道を帰ろうとする
「オイぃぃぃ!ちょっと待てェェェ!
お前ら万事屋だろ?なんでもやる万事屋だろ?いやわかるよ!わかるけどやって!頼むから!」
長谷川さんは銀時と杏子の肩を掴む
「うるせーな、杏子に触ってんじゃねーぞ グラサン叩き割るぞ うすらハゲ」
「ああハゲでいい!!ハゲでいいからやってくれ!」
そういうと長谷川は銀時達と肩を組み始める
「ヤバイんだよ。あそこの国からは色々金とかも借りてるから幕府(うち)」
「しらねーよそっちの問題だろ。ペットくらいで滅ぶ国なら滅んだ方がいいわ」
「ペットぐらいとはなんじゃ。ペスは余の家族も同然ぞ」
「だったらテメーで探してくださいばか皇子」
ハタ皇子が銀時の言葉に突っかかり銀時はストレートに皇子をディスる。その言葉にすかさず長谷川が銀時の口を押さえる
「オイぃぃ!バカだけど皇子だから!皇子なの!」
『ばかは本当なの?』
「長谷川さん、あんた丸聞こえですよ。大体そんな問題アナタ達で解決できるでしょ」
『どんだけすばしっこくても幕府には人がいっぱい居るから私たちがいなくても……』
「いやそれがダメなんだ!だってペットっつっても…」
長谷川さんが言いかけたときバカ皇子の宿泊していた宿が何んだかの生物によって潰された
「おぉーペスじゃ!ペスが余の元に帰って来てくれたぞよ!誰か捕まえてたもれ!」
そこには大きなタコのような生物がいた
「ペスぅぅぅ!?ウソぉぉぉ!!!」
「だから言ったじゃん!だから言ったじゃん!」
『これ、テレビに出てた生き物じゃない!?』
「あぁ!テレビで暴れてた生物ってコレ!?」
「こんなんどーやって捕まえろってんスか!」
慌てているとバカ皇子がこの生物について説明しだした。しかしそれも束の間、皇子はペスの触手で弾き飛ばされてしまう
「全然懐いてないじゃないスか!!ってかヤバイ!また市街地に出る!!」
ペスは街の方へ進んでいく
ペスの前に銀時が立つ
「『銀さん/ちゃん!!!」』
「新八 しょう油買ってこい
今日の晩ご飯はタコの刺身だ。いやタコ焼きのがいいか?杏子、どっちがいい?」
『うーん、たこ焼き!!』
「へいへい、んじゃ、いただきまーす!」
そういうとペスに向かって走り出す銀時
「させるかァァ!!」
長谷川に足を引っ掛けられ勢いよく頭からコケる銀時
「いだだだ!!何しやがんだ!脳みそ出てない?コレ」
「手ェ出しちゃダメだ。無傷で捕まえろって皇子に言われてんだ」
「無傷?できるかァそんなん!!」
「それを何とかしてもらおうとアンタ呼んだの」
「無理 無理!無理だって!!」
「うわァァァア!!」
『新八くんッッ!!!!』
見てみると新八がペスの触手によって連れて行かれようとしていた
「新八ィィィ! ちッッ」
銀時はすぐに助けに行こうとする
杏子もすかさず走っていこうとするがガチャリという音が2人の動きを止めた。
杏子の頭には銃が向けられていた。
「勝手な真似するなって言ってるでしょ、お前も動けば姉ちゃんがどーなるかわかってるな」
「てめェ…」
銀時は小さな声でそう言う
銀時と杏子は思いっきり長谷川を睨みつけた、
「無傷で捕獲なんざ不可能なのは百も承知だよ。多少の犠牲が出なきゃバカ皇子はわかんないんだって」
「あれの処分許可得るためにうちの助手エサにするってか。どうやら幕府(てめーら)本当に腐っちまってるみてーだな」
「言ったろ俺たちは奴らと共生していくしかないんだってば。腐ってよーが俺は俺のやり方で国を護らせてもらう。それが俺なりの武士道だ」
「クク、そーかい
んじゃ俺は俺の武士道でいかせてもらう!」
銀時がそう言った瞬間に杏子は長谷川の腕を後ろ蹴りして銃を下に落とした
銀時は先にペスと新八の方へ駆け抜ける、杏子もその後を追う
「待てェ!たった1人の人間と一国…どっちが大事か考えろ!!」
「知ったこっちゃねーな んな事!!」
銀時と杏子はペスの触手を避けて行く
新八はペスの口に運ばれようとしていた
『どっちが大事なんて関係ないよ、ここで1人の人間も護れない国なら、誰にも大事になんてしてもらえない!そんな国滅んだってなんだってどーでもいいよぉぉお!』
杏子は銀時や自分に巻きつこうとしてくる触手を木刀で叩き倒して行く
『新八くんッッ!』
「新八ィィ!気張れェ!」
「気張れったって…どちくしょおお!」
新八がペスの口の中で態勢を整えた
「幕府が滅ぼうが国が滅ぼうが関係ないもんね!!俺は、俺らは 自分(てめー)の肉体滅ぶまで背筋伸ばして生きてくだけよっ!!な!杏子!!」
木刀を構えて勢いよくペスの口の中へ入っていっった銀時
ゴパンッ
数秒後、ペスから大量の血が噴射した
「…あ〜あ滅茶苦茶やってくれやがってあのヤロー」
血液が雨のように降り注ぐ
長谷川はその血液を眺めながら呟いた
「あ゛あ゛あ゛あ゛ペスがァァ!!余の可愛いペスが…噴水の如く喀血しておるではないかァァ!
長谷川!無傷で捕らえよと申したはずじゃぞ!どう責任を取ってくれるか!これは国際問題じゃ!」
バカ皇子は文句を次々に言う
長谷川はタバコに火をつけた
「オイ!聞いておるのか!!」
杏子は新八と銀時の方へ向かう
『2人とも大丈夫だった!?あはは、2人とも血だらけだよ』
その笑顔に銀時と新八は血液並みに赤くなる
「あのな〜杏子ちゃーん?そういうのは自分の顔見てから言おう!な!」
頬を染めて言いながら銀時は杏子の顔に1日手で拭う、しかし銀時の手にも血がついてるためさらに杏子の顔は血が広がる
「あの…血広がってる気がするんスけど」
服についた血やら口に入った血やらを うぇー とやる3人
前を見ると長谷川がバカ皇子をパンチする姿が見えた
「うるせーって言ってんだ!このムツゴロー星人!!!」
床に倒れるバカ皇子
万事屋3人はその姿を見つめる
『…長谷川さん……』
「あ〜あ!いいのかなっんな事して〜」
銀時はおもくそニヤニヤして言う
「しるかバカタレ。ここは侍の国だ。好き勝手させるかってんだ」
タバコの煙を吐きながら言った長谷川
『おー、かっこいいー!』
「でももう 天人取り締まれなくなりますね
間違いなくリストラっスよ」
「え?」
『皇子を殴るのは結構罰重そうだもんね』
「え?」
「バカだな。一時のテンションに身を任せる奴は身を滅ぼすんだよ」
3人の言葉に幕府に帰るのが怖い長谷川だった