赤月の雫
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
敵を叩き斬る美しい姿
灰色の戦場を鮮やかな血で明るく照らす
それはまるで美しいくも真っ赤に染まった天満月
________________________________________________
『あたたた…』
桂から手当を受ける杏子
攘夷戦争真っ只中
「可愛い顔がちゃちゃぜよ」
そういうと杏子の髪を耳にかける坂本
汚れた杏子の顔を覗く
「こりゃー可愛さ倍増じゃき」
そういうと杏子に顔を近づける
が、銀時と高杉に頭を引っ叩かれた
「「なにしてんだてめェェェエ!」」
「全く静かにしないか!夜くらい休ませろ」
坂本に怒る銀時と高杉。
そしてそれに怒る桂。
戦場とは思わない賑やかさに笑いをこぼす杏子
そんな杏子に4人は顔を向け、そして笑った
『相変わらず銀ちゃんと晋助は仲良いな〜』
杏子がそんなことを呟いた
何も考えずポツリと口から出てしまった言葉だったが自分で言っておいてハッとした。
これをいうといつも言い合いが始まる
気付いた時にはもう遅く、2人は言い合いを始めていた
そしてなぜか桂も混じる、それを止めようとする坂本
『先生…戦中でもここは変わりません』
杏子は小さな声で呟くと4人のところへ混じりに行った
夜の寝床
杏子は1人起き上がり空の下に行く
戦中とは思えないほど空は澄んでいて
杏子はひとり綺麗な星空を眺めていた
「よォテンション低ィな」
そういうと銀時はお饅頭を2つ持ってきた
銀時は杏子の膝の上に頭を置き膝枕の態勢になる
『テンション高い人なんていないよ』
饅頭をひとつもらいながら少し笑う杏子
銀時は何も言わずに月を眺めていた
杏子は腕を大きく上にあげ伸びをする
『はー、今日はちょっと切り過ぎちゃったかな』
声のトーンはいつも通りだがその表情は何を思っているのかわからないほど切なかった
「疲れてんだろ、寝ろ。俺ァ寝かせてもらうわ」
そういうと銀時は杏子の膝に頭を置いたまま寝てしまった
杏子は微笑みながら銀時の寝顔を見る
明日もこの寝顔がみれるように願う
戦に参加してから毎日のように小さなことでも明日も続くようにと願ってしまう
ヅラじゃない桂だ が聞けますようにとか、坂本の高笑いが聞けますように とか、みんな喧嘩が見れますように とか
ふふっ
一人で考えてた自分がばかのように感じた
明日も生きるなんて当たり前のことだ
弱音なんか吐いてたら先生に笑われちゃう
杏子はそう思うと座ったまま眠りについた