初月の少女
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一瞬だった
凄まじいスピード、銀時とはまた違う強さ
『いえーい!私の勝ち!』
そう言うとvサインを向ける杏子
高杉は今はじめて杏子と剣を交えたが正直ナメていた、こんな可憐な姿の女に負けるわけまい と
こんな可憐な姿の女があんな腕を持っていない と
確かに日頃の剣術で腕がいいことは知っていた
でもまさか自分が負けるとは思っていなかった
「杏子!高杉に勝つなんて俺はびっくりだ!すごいな杏子!」
うちの子が〜と少し誇らしげに笑う桂
「女相手に負けるたァ恥ずかしいなァ高杉くぅーん」
高杉を挑発する銀時
女を侮辱された気分で少し怒った顔になった杏子は銀時のところまで行った
『銀ちゃんもやろ!私と』
そう言う杏子は少し微笑んでいる
銀時と杏子は松陽と暮らしているので剣を振りたいときはお互いがいつでも相手になっている
そのため普段みんなの前でぶつけ合いをすることはまずない
そんな2人が対決するかもしれないので桂と高杉以外の周りは盛り上がった
「コラ!いつどこでそんなドえらい下ネタ覚えたの!まァ杏子が俺とヤりてェんならヤルか?」
そういうと帯を緩める銀時、の頭に高杉と桂の竹刀が入る
「いってェェェェエ!んにすんだてめーら!誘われたのは俺!おめーらと4Pはごめんだぜ!」
「「ばかかお前は!!!」」
そして2回目の竹刀が入るのだった。
「だいたいなァいつもやってんだろ、なんで今やんなきゃなんねェんだよ、それに俺はあんま杏子とはやりたくねーの!」
『やりたくないとか言いながらいつもやってくれるじゃん!私が勝てないからやりたくないの?』
「んどくせーなー、お前は護られてればいいんだよ」
『いつもそう!私を仲間外れにするー!私だってみんなを護りたいの!!』
「俺に勝てねェのに護れねェだろ?」
2人の言い合いは加速してく
「もうやめんか2人とも!今日はお開きにしよう」
桂がそう言ってようやく言い合いは収まった
銀時と高杉が喧嘩することはよくあるが杏子が喧嘩に加わることは珍しかった
『銀ちゃんなんていいよーだ』
そういうと頬を膨らませる杏子。喧嘩相手に頬を染めてしまう銀時。しかし銀時も言われたままにはいかない。
「俺も知らねーよ」
変な顔をして杏子に言うのだった
その顔をみて杏子は笑いそうだったが頑張って堪えた
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「え?銀時と杏子がですか?」
銀時と喧嘩したことを杏子から聞いた松陽は驚いていた
銀時は杏子のことが好きだし、普段杏子は言い合いをするような感じではない
しかしいつも一緒にいる2人が喧嘩をしたと言っても可笑しくはなかった
「相変わらず銀時と杏子は仲がいいですね」
そう言うと微笑む松陽
不思議そうな顔をする杏子
「人は仲が良いほど喧嘩する と言うものですよ
たまには喧嘩も悪くはないでしょう」
『仲がいい…確かに銀ちゃんと晋助はよく喧嘩してますね!2人の喧嘩が仲よさそうで羨ましかったりしました!……でも…喧嘩全然気分が良くありません…』
俯く杏子
「素直に言葉を伝えればいいんですよ」
松陽はそういうと買い出しがあるからと行って出て行ってしまった。
1人冷静になる杏子
銀時に謝りに行こうと立ち上がったとき、机に松陽の財布を見つけた
……先生忘れてる
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「お前ばかだろ、杏子を護るのは俺だろォよ
」
「杏子に負けたおめェが護れるわけねェだろ」
「俺は負けてねェよ、俺はただあいつが女だから…」
「女だからって手加減されんのが1番嫌なんですぅ〜杏子は〜」
「わかったような口聞いてんじゃねーぞクソ天パ」
銀時と高杉の口論が始まる
「喧嘩はやめんか2人とも!銀時の頭はクソではないぞ!フワフワで気持ちいい、因みに杏子は俺が護る」
喧嘩を止めに入る桂
3人は汗をお湯で流して畳に寝そべっていた
「はー、んでこんな男どもといなきゃなんねェんだよォ杏子〜杏子は〜!!!」
銀時は杏子がいなくてつまらないのかだだのようなものをこねる
「てめーのせいで俺達まで杏子と一緒にいれなくなったじゃねェか」
文句を言う高杉
その横で床に缶を置く桂
「まったく世話の焼ける奴だ。気分転換に缶蹴りでもしよう!3人じゃつまらん、銀時、杏子を呼んできてくれ」
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先生はどこに買い物に行ったのだろう
町に降りたことがない杏子はどこへ行けばいいのかわからなかった
松陽の財布を持ち走っているうちに人気のないところへ来てしまったようだった
「ん?こんなところに可愛いガキがいるぜ」
後ろから知らない男の声が聞こえた
そちらの方を急いで振り向く杏子
そこには何人かの男達がいた
「こりゃ顔も綺麗な顔してんな、いい売り物になりそうだな」
そういうと1人の男が杏子の近づいてきた
杏子は急いで男の急所に蹴りを入れるとその男の腰に刺さった刀を奪った
「俺たちを殺ろうってのか?ふふ、面白れえ
多少傷が付いても構わねえ、その売り物をとらえろ」
一斉に男達がこちらに来る
杏子も刀を構えたその時は
ゴゴゴ
何かがめり込むような音とともに男が倒れた
カラン
めり込んだものは音を立てて下に落ちる
缶だった
「すいませーん、缶蹴りしてたらそっちまで行っちゃいましたー缶蹴り提案したのはヅラでーす」
杏子が後ろを振り向くとそこにはぎんと桂と高杉の姿があった。
「杏子、お前は 護られてればいいっつったろォ?」
そう言って微笑む銀時
杏子は銀時の名前を小さく呟くと微笑み返し
銀時の後ろにこっそりと近づいてきていた男に蹴りをいれた
『私も言ったよね?みんなを護るって』
その言葉に3人とも微笑む
「よしじゃあ逃げよう!」
桂がそう言うと高杉と銀時は驚いた顔をする
「は!?やらねーのかよあいつら!!!杏子を売り物にしようとしたんだぜ!?」
「こんなことをしては先生に迷惑がかかるだろう」
『ヅラの言う通りだよ!それに私先生にこれ(財布)届けなきゃいけないのに!』
とりあえず4人とも走った
走っていると前に誰か立っているのが見える
先生だ!!!
『先生ー!お財布忘れましたよー!』
「ばか!言ってる場合かよ!」
お財布の心配をする杏子と
松陽に怒られることを心配する銀時、桂、高杉
とりあえず松陽のところまで4人は走るのだった
「ありがとうございます、お財布」
後ろからくる男達は足を止める
「なんだよお前」
松陽は刀に手を置く
すると男達は松陽の殺気にびびって逃げていった
そんな後ろ姿を眺める4人
「行きましたね」
そういうと松陽は笑った
「夜に子供だけで外出てこんなことして怒んないんですか?」
高杉が尋ねる
「友達を助ける時にそんなこと言ってられませんよ、よく護ってくれました。立派です」
そういうと松陽は歩き始めた
4人も後をついていく
「杏子は俺の側で笑ってさえいてくれればもう俺を護ってるも同然だよ」
銀時が杏子にだけ聞こえるように言う
銀時の方をみる杏子、銀時は口に人差し指を当てて 内緒のポーズをしていた
なぜ内緒なのかよくわからなかったが杏子は銀時に微笑み、銀時も杏子に微笑み返した