その光の傍らで
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やるしかない。
私は意を決して着ていたコートを勢いよく脱ぎ捨てた。
「おまけは、私、です!」
私がコートの下に着ていたのは紺を基調にしたいわゆるメイド服。
青峰くんに何を貰ったら嬉しいかと尋ねたら、メイドのコスプレした彼女にご奉仕してもらうと言うものだから、つい先日さつきちゃんに頼んでこのメイド服を貸してもらったのだ。
さつきちゃんがメイド服を持っている理由を聞こうとしたけれど、なんだかんだでうまくはぐらかされてしまった。
そういえばこのことをさつきちゃんに相談した時、“プレゼントはわ、た、し♪なんだね!”と言ってものすごく嬉しそうな顔をしていた。
そんなに嬉しいことなら、火神くんもきっと喜んでくれるはず。
そう思って今に至るわけだけれど。
予想に反して、火神くんは私の姿を一目見るなりぐるりと勢い良く回転して、私に背を向けてしまった。
青峰くんが喜ぶなら、火神くんもきっと喜ぶ。
その方程式はどうやら成り立たなかったらしい。