その光の傍らで
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今猛烈に悩んでいる。
すごく喜んでくれたのに満足して、このまま帰ってしまった方がいんじゃないか、と。
その方がすごく後味が良いような気がしてならない。
もしも青峰くんのアドバイスが的を射ていなかったら。
この感動さえ台無しにしてしまうような気がする。
私が無意識の内に後ろに後ずされば、火神くんに腕を掴まれた。
「どうしたんだよ?あと、そのコート何なんだよ。さっきから気になってんだけど」
「こ、これは……」
ああ、もう逃げられない。
ここでもし火神くんの腕を振り払って逃げたとしても、確実に追いつかれる。
現役バスケットマンの追撃を、ただの小娘が躱しきれるわけがない。
ごくり、と生唾を嚥下する。
覚悟を決める。
もう後戻りはできない。
「実は……誕生日プレゼントにはおまけがあるの」
「おまけ?」
リーシュコードが余程嬉しかったのか、それと等価値くらいのものをもらえるんじゃないかと期待した瞳で火神くんが私を見つめる。
……そんな純粋な瞳で見つめないで欲しい。