その光の傍らで
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火神くんはいつも“彼女”という言葉を誰かが発すると過敏なくらいに反応する。
少しくらい慣れてもいいのに、とは思うのだけれど、毎回毎回大袈裟に反応する。
真っ赤に染まった顔は可愛らしいと思うけど、それは本人には内緒だ。
特に私が「彼女」だと発した時が、一番真っ赤になることも秘密だ。
「開けてもいいか?」
「どうぞ」
豪快に包みを開けるのかとも思ったけど、火神くんは意外に丁寧な手つきでラッピングを解いた。
中身を取り出した火神くんの目は驚きに身開かれた後、きらきらと輝き出した。
何も言わなくても分かる。
どうやら気に入ってくれたらしい。
「リーシュコードじゃねぇか!やっべ……すっげー嬉しい!」
「私あんまりサーフィンは詳しくないけど、こないだ切れたって言ってたから……あ、ちゃんと店員さんに聞いて買ったから、大丈夫だからね!」
「おう!マジ助かるぜ!ありがとな!」
満面の笑みで感謝をされてしまって、一気に体温が急上昇するのを感じた。
ああ、誕生日プレゼント、これだけにしておけば良かった──