その光の傍らで
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火神くんの部屋番号を押してチャイムを鳴らす。
しばらくの沈黙の後、スピーカーから火神くんの声が聞こえてくる。
「小夜?どうしたんだよ、こんな時間に……あー、今迎えに行くからちょっと待ってろ」
「大丈夫!入口開けてくれたら、部屋まで行くから!」
「……そうか?じゃあ、入って来いよ」
「うん、ありがと!」
火神くんの言葉のあと、すぐに入口の自動ドアがゆっくりと開く。
一刻も早く火神くんの部屋へ向かおう。
こんな玄関先でこの姿を見られるのはさすがに恥ずかしい。
私の顔を覚えている人もいるかも知れないし、そんな無謀なことはしたくない。
私は小走りに中に入り込んで、エレベーターが降りてくるのを待った。
少しばかり待つと、エレベーターは静かに到着した。
エレベーターに乗り込んだ途端に、鼓動がばくばくと早くなるのを感じた。
ああ、緊張する。
最終的に自分で決めたことだけど、今更火神くんにドン引きされたらどうしようと不安が込み上げてきた。
黒子くんが心配するくらいだ。
もしかしたら、不快に思う男の人もいるかも知れない。