虎と黒豹と猫
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
小夜 「日没までまだ一時間くらいあるし、さっき通り道で見かけた自販機で、何か温かい飲み物でも買ってくるから、二人はちょっとここで待ってて?」
火神「飲み物ならオ──」
青峰「あー…オレも行こうかな」
小夜 「あれ?コーヒーでいいんじゃないの?」
青峰「バーカ、コーヒーにも色々あるだろうが」
***
小夜 「は?普段そんなこだわりなく適当に飲んでるじゃん!わたしのミルクティーとかまで勝手に飲むし!」
青峰「うっせーな。今はこだわりたい気分なんだよ。ほら、さっさと行くぞ」
小夜 「えー…行くんなら一人で全部買ってきてくれたらいいのにー」
火神「(…素直じゃねぇな)」
***
青峰「ほら、火神の分」
小夜 「……」
青峰「んだよ、その顔?」
小夜 「全員分持ってくれないのかよって思っただけ」
青峰「…手、寒さで赤くなってんだろ。缶二つ持ってる方が温まるだろーが。いらねぇってんならオレが持──」
小夜「 感動した…!」
青峰「は?」
小夜「大輝が私のことそんなにも考えてくれてるなんて…!」
***
小夜 「大我くん、コーヒーお待たせ!」
火神「おお、サンキュ!金、金…」
小夜 「いいよ、私のおごり!」
火神「なんか機嫌いいな」
小夜 「あのね、大輝がね──」
青峰「わざわざ話すようなことじゃねーだろ。夜景見ろ、夜景」
小夜 「えー」
火神「そうだな、夜景見ようぜ、夜景」
青峰「自慢したいなら黄瀬あたりにしとけ」
***
青峰「なんで女って夜景見たがるんだろうな」
小夜「キラキラしてて綺麗じゃない?」
青峰「そーかー?」
火神「お前の方がずっと綺麗だぜ?」
青峰「おい、勝手にアフレコすんな」
***
小夜「あー…綺麗だなぁ。近くにもこれだけ夜景が綺麗なところがあったらいいのに」
火神「そうだな」
青峰「あー…腹減ったな」
火神「そうだな」
小夜「大我くん、そうだな、ばっかりじゃん」
火神「そうだな」
小夜「もー!じゃあもう旅館に行ってご飯食べよ!」
火神「そうしようぜ!」
小夜「どんだけおなか減ってんの!」