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西暦2205年
歴史の改変を阻止するために選ばれた
私は審神者
刀剣男士たちを束ね、率いる主
すべては正しい歴史を守るため
《ひとめ》
時の政府に一頻りのの説明を受けた後。
私は──正確には私たちは、管狐の“こんのすけ”によって、これから拠点となる本丸に案内された。
私の傍らには刀剣の付喪神である刀剣男士、山姥切国広がいる。
綺麗な金糸の髪を隠すように纏った白い──いや、白いけれども少し汚れている布のせいで彼の表情はよくわからない。
それでも彼は私のことを一応は主として認識してくれているようで、時折こちらを伺うように小さく振り返った。
ちらりと見える翡翠色の瞳は、まだこちらを訝しんでいるようにも思われた。
本丸に到着してからも、説明は怒涛のように続いた。
正直全てを理解できたとは言い難い。
少しずつ慣れていくしかないのだろう。
これから何が待ち受けているのかはわからない。
それでも、目的だけははっきりとしているのだから。
「以上で一通りの説明が終了いたしました。明日より早速出陣をお願いすることになるかと思いますので、本日はゆっくりとお休みください」
こんのすけさんは恭しく頭を垂れると、その場を後にした。
鍛刀と刀装作成の許可は下りているとこんのすけさんは言っていたけれど、とても今日はそんな気分になれない。
この疲労状態では失敗するのが目に見えている。
限りある資源を無駄にするわけにはいかない。
その場に取り残された私と山姥切さんの間に長い沈黙が続いた。
相変わらず山姥切さんとは視線が交わらない。
この本丸の主は私だ。
私がすべてを責を負い、彼ら刀剣男士を導いていかねばならないのだ。
理由はどうあれ、最終的に私は審神者となることを選んだ。
もう、後戻りはできない。
まずは何をするべきだろうか。