束の間の夢と永遠の夢
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「なんだ、これ?」
訝しげに思ったティーダは、ノクスを起こさぬように、左手に手を伸ばした。
…まさにその時だった。
接触を感じたノクスが勢い良く上体を起こす。
どうやら眠り自体は浅かったらしい。
寝呆けた瞳のままで、ノクスはティーダを見つめた。
「んん…?ティーダ?」
「お、おはよーッス。急に起きるからびっくりしたッスよ」
「……あー…、ごめん」
いまいち状況がうまく把握出来ていない様子のノクスは、ぽりぽりと頭を掻いた。
ちょっとした仕草であるのに、寝起きのせいか妙に色っぽいような気がして、ティーダは生唾を飲んだ。
ノクスは黙ったまま、自分の置かれている状況を理解すると、また唐突に勢い良く立ち上がった。
「そうなのよ、私、ティーダにこれを渡したくて、夜な夜な頑張ったのよ」
ノクスはそう言うと、左手に握り締めたままになっていたものをティーダに差し出した。
小さな白い掌の上にちょこん、と乗せられていたのは、ティーダの瞳の色と同じ青いフェルトで作られた御守りだった。
