束の間の夢と永遠の夢
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「一体何やってるんだ、ノクスのやつ…」
訝しげに思いながら、ティーダは最後の部屋である書斎の前に立つ。
中で人が動いている気配はない。
何処か出掛けているのだろうか。
一瞬そんな考えが頭を過ぎる。
しかしその考えは、すぐに否定される。
だって玄関には、ノクスお気に入りの青いサンダルがあったから。
出掛ける時には専らあれを履いているから、出掛けたとは考えにくい。
「ノクスー、居るッスか?」
控え目にドアを開けて中を覗き込むと、ノクスは書斎の机に突っ伏して眠っていた。
規則正しく上下する体に、ティーダはほっと胸を撫で下ろす。
ティーダはノクスを起こしてしまわないように、極力足音をたてずに彼女に近付いた。
整った寝息。
安らいだ寝顔。
どうやら熟睡しているらしかった。
それにしても、何故ノクスはこんな所で眠っているのだろう。
本を読んでいた、という訳でもどうやら無さそうである。
ふとノクスを覗き込んで見ると、左手に何かを握り締めていた。