束の間の夢と永遠の夢
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どうせなら、思い切り驚かせてやりたいじゃない。
私だってやれば出来るんだって、思って欲しいじゃない。
甘えてばかりで、泣き虫の私じゃないんだって事、証明してやるんだから。
薄暗い部屋。
時計の針は既に深夜三時を示してる。
でも、此処で諦める訳にはいかないのよ。
心の中で気合いを入れ直し、針と縫い掛けの御守りを手にした。
***
「ノクス…入るッスよ」
ティーダはノックをしても返事のない相手に向かって、一応声をかける。
今日はエイブスにとって大切な試合であるのに、ノクスが家まで来なかった為に、彼女に何かあったのではないかと心配になり、彼女の自宅まで足を運んだのである。
ティーダはそろり、と中に入りノクスの姿を探した。
所狭しと並べられたぬいぐるみ達がティーダを出迎える。
いつ来ても「女の子」なノクスの部屋に、ティーダはいつも戸惑っていた。
音を立ててしまわないように、そろりと寝室を覗くが、そこにノクスの姿はなかった。
シーツが全く乱れていない所を見ると、どうやらノクスは昨日はベッドで寝ていないらしい。
