束の間の夢と永遠の夢
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何が何でも
君には勝って欲しいから
何が何でも
君には怪我をせずに
帰ってきて欲しいから
私に出来るのは
こんな事くらいだけど
私の代わりに
君を守ってくれますように──
《睡眠不足の理由》
どうしてこんな事をするって決めちゃったんだろう。
我ながら大失敗だと思う。
自分の適性、能力を考えれば、無理だっていうのは一目瞭然だったのに。
でも、きっと私はそれ以上にティーダに勝って欲しかったんだと思う。
悲しい顔を、して欲しくなかったんだと思う。
「らしくない事、してるよなー…」
盛大な溜息を零しながら、私は椅子に座ったままで凝り固まってしまった体を思い切り反らせた。
誰も居ない独りきりの部屋。
寂しいのは当たり前で、そんな感覚はもう随分前に薄れてしまった。
でもそれは私が鈍感になってしまったからじゃなく、大切な人達が側に居てくれたからだと思う。