束の間の夢と永遠の夢
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「君は、子供だね」
「…子供でも構わないッス。ノエルが居てくれるなら、俺は何とだって戦うのに。親父にだって負けないのに」
「うん、君はきっと負けないね」
自分でも何を言っているのか分からない。
ただ、私は今でも探しているんだ。
君を説得する理由を。
理解してもらう言の葉を。
私はそっとティーダの髪を撫でる。
柔らかい髪が、指先に心地良い。
いつもは君が私の髪を撫でるのに、今日ばかりは逆の立場だ。
「ねぇ、もし私がいなくなっても──」
「いなくなるなんて言うなよ…!!」
ティーダは私の言葉を遮って否定する。
いやいや、と私の肩口に顔を埋めながら首を左右に振る。
その動作は本当に子供のようで。
私は思わず笑ってしまった。
「…何笑ってるッスか」
「ふふ、ごめん。だってこうしていたらどっちが年上だか分からないから」
「どうせ俺はガキっぽいッスよ」
ティーダはぷいっ、とそっぽを向いた。
勿論、私の体は抱き締めたままで。
「理屈で自分を納得させる事を大人って言うんなら、俺はいつまでも大人になんてならなくていい──」