束の間の夢と永遠の夢
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飛空挺のブリッジの上。
普段から人はあまり出入りしないから、わざとこの場所を選んだ。
誰にも聞かれたくなかったから。
君は、悲しそうに顔を歪める。
そうだよね、君がそんな顔するのは当たり前。
だって、私が君の気持ちを裏切るから。
私も、君を置いて逝くから──
「誰も死なない方法を探そうって、言ったじゃないか…!!」
「……」
「…何とか言えよ、ノエル!!」
うん、そうだね。
私も本当はそうしたかった。
いっぱい、いっぱい考えた。
でも、何も思い付かなかった。
目の前に佇むは、絶望だけ。
誰も失いたくない。
そんなのは、どうしようもない傲慢だ。
「私は、死ぬ訳じゃ、ないよ?」
シンとひとつになる。
溶け込む、同化する。
いずれは消えてなくなるかも知れない。
でも、ジェクトがそうであるように、暫くは私は私でいられる。
側にいる事が出来なくても、君を想う事は出来る。