束の間の夢と永遠の夢
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会いたかったんだ
ずっと会いたかった
千年後の世界に
君の姿はなかったから
叶うならば
夢など覚めなければいいのに
《瞳を閉じて》
リュックに助けられて。
ワッカに助けられて。
知らない世界。
知らない場所。
知らない人達。
希望なんて、とても遠くて。
とても儚いもののように感じていた。
明日、召喚士ユウナと共に、ビサイド島を出発する。
ユウナの目的地はザナルカンド。
俺の一応の目的地はルカ。
訳の分からないまま、俺はこの世界で生きている。
何かしらを知っているであろうアーロンの姿は今はない。
大切な幼馴染みのノクスも、あの化け物、シンの襲撃で無事なのかどうかさえ分からない。
ただノクスとよく似た容姿を持つ“ノエル”だけが、今の俺を支えていた。
もしかしたら、ノエルがノクスかも知れないという微かな望みだけが──
ワッカに与えられた部屋の天井をぼんやりと眺めながら、ザナルカンドでの穏やかで幸せだった日々を思い返していた。
今ここで眠って、次に目が覚めたとしても、ノクスは側にはいないのだと頭の片隅で考えながら。