束の間の夢と永遠の夢
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「……そうする」
私は小さく頷く。
そして足にぐっ、と力を込めて高く跳躍する。
だけどそれでもシューインが腰掛けている高さには到底及ばない。
私は空中で小さく身を屈め、一度足を側面につき、再び軽く跳躍した。
所謂二段ジャンプというやつだ。
リュックとユウナ曰く、“そんなことノエルにしか出来ないよ”…だそうだ。
「よっ……!」
シューインの足元辺りまで私の身体が到達すると、シューインは私の腕を掴んで、そのままぐいっと上に引き上げた。
シューインにとっては私の体重など重さの内に入らないようで、彼は軽々とまるでぬいぐるみでも扱うかのように私を扱った。
私は腕を掴まれたまま、シューインの横にふわりと着地した。
「軽いな、お前。ちゃんと飯食べてるか?」
「失礼しちゃうな。ちゃんと食べてるよ」
「怪しいもんだな。だから背も伸び悩むんだよ」
軽々しいシューインの言葉に私は頬を膨らます。
今の言葉は私には禁句なのだ。
「……放っておいて…気にしてるんだから」
私の身長はもちろん低い訳ではない。
スピラの女子の平均程度、だとは思う。
ただ私の回りにいる人が大きすぎるんだ。
ユウナにしろ、パインにしろ、ルールーにしろ。
そしてあのスフィアスクリーンで見た限りではきっとレンも。
おまけに皆スタイルもいいから、やっぱり私がどうしても見劣りするんだ。
ティーダやワッカやリュックは今の私くらいの身長が丁度いいって言ってくれた。
少し小さいくらいの方が女の子らしくて可愛らしい、とも言ってくれた。
でもそれでもどうしても納得出来ない。
私もルールーやルチルさんみたいに背が高くて格好いい女の人になりたいよ。