眠れる獅子と星の雫
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***
無事授業を全て終えた私は寮の部屋でスコールの帰りを待っていた。
スコールの部屋は隣だから、帰ってくればすぐに分かる。
部屋で読書をしながら時間を潰していれば、ドアの開く音がした。
どうやらスコールが帰って来たようだった。
私は授業の内容をまとめたメモリースティックを持って、隣の部屋へ急いだ。
コンコンコン。
ノックをして、ドアが開くのを待つ。
でも待てどもドアは開かない。
もしかして帰って来たと思ったのは間違いだったのだろうか。
もう一度ノックをしてみて返事がなければまた出直そう。
そう思ってノックをしようと腕を伸ばすと、ドアが開いた。
ドアの先には疲れ切った表情のスコールが立っていた。
「……」
「お、おかえり。遅かったね」
「ああ……」
「そんなに大変だったの?」
「……まあな」
ああ、本気で疲れてるんだ。
いつもよりもかなり会話が味気ない。
いや、いつも味気ないけれど、今日はいつもよりずっと面倒くさそうだ。