眠れる獅子と星の雫
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脈がなさそうなことは分かってる。
私に対するスコールの態度を見ていればなんとなく分かる。
それでも私はお節介にもスコールに何かをしてあげたくなってしまうのだ。
仲の良い友達なんかは、私がスコールに恋をしているのだと言う。
だから少しでもスコールの気を引きたくて、いろんなことをしようと画策しているのだと。
でも、私はそういう感情ではないような気がしていた。
気になる、というのは確かにそうだけれど、恋愛感情とは違うと思う。
スコールと話していても動機が早くなるわけでもないし。
むしろスコールと居ると温かな気持ちになるのだ。
よく知らないけれど、家族と一緒に居る時のような。
無償の愛、とかそんな感じ。
でも私の場合は無償ではなくて、見返りを求めているのだけど。
どうしても見たいのだ。
彼の、スコールの笑顔を。
