眠れる獅子と星の雫
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彼にだけ届く声で呟く。
「うざがらない?」
「当たり前だろ」
「見捨てない?」
「ああ、絶対」
「じゃあ、ちょっとだけ、このままで」
「シンティアの気が済むまで」
やっぱり弱音は吐かないことにした。
どんな汚い感情も、情けないことを口にしても、スコールはきっと受け入れてくれる。
それが分かるから、だからわざわざそれをスコールの耳に入れる必要などないんだ。
今こうして、何も言わずに傍にいてくれることがどんな言葉で励まされるよりも私の支えになるから。
他の人には絶対に見せない一面も、スコールになら見せてもいい。
スコールになら、私の心の全てを見せてもいい。
掛け値なしでそう思えるくらいに、私はスコールが好きなんだ。
だから、何があってもアルティミシアの時間圧縮から守ってみせる。
だけど、誰もいない今この時だけは少しだけ弱い私を曝け出させて。
君の優しさに甘えさせて。
誰にも時を止めることなど出来ない
そんなこと、分かってる
叶わぬことを理解しているからこそ
願わずにはいられない
一秒でも長く
君の体温に触れていたいと──
《終》
