眠れる獅子と星の雫
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明日どうなるか分からない
だからこそ今を大切にしたい
少しでも君に触れていたくて
私らしくもなく
君の優しさに縋り付く──
《だから、今だけは》
誰も居ない部屋のベッドの上。
明かりを消して、カーテンを閉めて。
真っ暗闇の仲で、私は三角座りをして自分の身体を抱き締める。
静かすぎる部屋は、私の不安で満たされた心を押し潰そうとする。
自分の情けなくも浅い呼吸に更に不安は募るばかりだった。
そんな時、誰かが部屋のドアをノックした。
3回のノックの後に聞こえたのは、スコールの声だった。
「シンティア、いるのか?」
私はここに居る。
それでも立ち上がる力も、返事をする気力も、今の私にはなかった。
返事が出来ずにいれば「入るぞ」とスコールは部屋に入ってきた。
いつもなら勝手に入るな、と怒っていたかも知れない。
いや、そもそもスコールが勝手に部屋に入ってくるようなことはしないけど。
部屋に入ってきたスコールは暗がりの中に私の姿を認めると、肩を撫で下ろすような仕草を見せた。