眠れる獅子と星の雫
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しかし流石にそこに正座をする、というのはどうも抵抗がある。
というか、絶対にしたくない。
シンティアのような小柄な少女がすれば可愛げがある。
だが俺がするとなれば話は別だ。
はっきり言って気持ち悪い。
自分で少し想像してしまって吐き気がする。
俺は無言でベッドの際に腰を下ろした。
…視線が痛い。
痛すぎる。
ガーデンの中で好奇の視線に晒されることはあったけれど、そんなものは比べものにならない。
雲泥の差だ。
絶対零度という言葉は彼女のためにあるんじゃなかろうか。
俺は大きな溜め息を零してから、シンティアの正面に座した。
…さすがに正座は止めた。
どうしてもそれだけは譲れなかった。
何か言われるか、とも思ったけれど、正座は彼女の中ではさして問題ではなかったらしい。
シンティアはまた大きな瞳をいっぱいに見開いて俺を見上げてくる。
俺に穴でも開けるつもりか。
そんな馬鹿げたことを考えていれば、シンティアは暗い声で呟いた。
「ね、スコール。今日誰かに会った?」