眠れる獅子と星の雫
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
まるで小さな子供のような彼女を微笑ましく思って見つめていれば、シンティアは俺を大きな瞳で凝視した後、くいくいと右手で手招きした。
相変わらず彼女の眉間には皺が寄ったままだ。
俺は何かしでかしたんだろうか。
彼女の機嫌を損ねるようなことを。
瞬時にここ最近の自分の行動を思い返してみる。
しかし彼女を怒らせるような原因は何一つとして思い浮かばない。
昨日だってシンティアはいつも通りだったのだ。
それどころか、別れ際はいつもよりも少しばかり機嫌が良いように感じられたくらいだ。
机の椅子に腰掛けている俺が一向に立ち上がらないことに怒ったのか、シンティアは頬を膨らませてまた俺を手招く。
これ以上放っておいたら何を言い出すか分からない。
俺は彼女が促すように彼女に近付いた。
先ほどまで三角座りをしていたシンティアだか、俺が近寄ればさっ、と器用に動いてベッドの上で正座をした。
そして自分の前をぽんぽんと両手の平で軽く叩く。
言わなくても分かる。
俺にそこへ座れ、というのだ。