眠れる獅子と星の雫
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気が付けばシンティアは俺の心の中にいて。
いつだって俺の支えになっていた。
会えないと苛ついて。
声を聞けば安心する。
彼女の悲しむ顔は見たくないし、いつも笑顔でいて欲しいと思う。
その感情が“好き”だとか、“愛しい”だとかいうものだと気付くまでに長い時間がかかってしまったけど。
自分の気持ちを告白した俺をシンティアは笑って、全部受け止めてくれた。
俺はきっと彼女のそういう優しさや、何者をも許す、その強さに憧れたんだと思う。
そんなシンティアがいたからこそ、アルティミシアの時間圧縮を阻止し、俺は今彼女の傍にいられるのだ。
シンティアが俺の名前を呼び続けてくれなかったら、俺はきっと戻ってこれなかったはずだから。
そんなだから、俺はきっとシンティアに頭が上がらないんだろう。
どう足掻いてみたところで、彼女には勝てる気がしない。
現に今だってベッドの上で三角座りをしながら、軽く左右に体を揺らして眉間に皺を寄せるシンティアを可愛いと思い始めてしまった始末だ。
少し自分を情けなくも思う。
こんなにもシンティアにのめり込んでしまうなんて。