眠れる獅子と星の雫
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いってきます
いってらっしゃい
おかえり
ただいま
そんな何気ない言葉で
こんなにも
幸せになれるなんて知らなかった──
《君からもらう言葉なら》
今日はなんだか彼女の様子がおかしかった。
朝も早い時間から部屋に遊びに来たまではいいものの、俺のベッドに腰を下ろしたまま、挙動不審にきょろきょろとしている。
いや、彼女がおかしいのはいつものことか。
基本的に彼女の行動の意味を理解するのは難しい。
同性のリノアやセルフィ、キスティスでさえ理解出来ないことがあるのだ。
俺に理解しろ、というのが土台無理な話だと思う。
そんな彼女──シンティアは、終いにはうんうんと唸りだした。
…考え事をするだけなら、自分の部屋でやってくれないだろうか。
人が目の前で悩んでいる姿を見せつけられては、俺にどうしろと言うんだろう。
だが、そんなシンティアを他の人間と同じように無碍に扱うわけにはいかないのだ。
未だに理解出来ないところがあるとはいえ、シンティアは俺の彼女なのだから──