眠れる獅子と星の雫
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「珍しいね。スコールが一人でここに来るなんて。もしかして、この場所、気に入ってくれた?」
俺に一体どんな答えを期待しているのか、シンティアは顔中に笑みを貼り付けてそう宣った。
でも生憎、今此処に来たのはその理由ではない。
好きか嫌いか、と聞かれれば、気に入っている、と答えるかも知れないが。
俺が返答した後のシンティアの顔は何となく想像がつく。
彼女は単純、というよりはかなり分かりやすいから。
考えている事が全て顔に現れているから、彼女の思いはいつだって手に取るように分かる。
最近二人でいると分からなくなる事もあるけれど──
「……べつに」
「またその台詞。スコールって本当にその台詞ではぐらかすよね」
「………」
「あんたには関係ない、って顔だね。うん、ちょっとずつスコールの考え、分かってきたかも」
好き勝手に話してシンティアは満足げな表情を浮かべる。
この情景、ついさっきも体験したような気がする。
ふとそんな事を考えてしまったが、彼女を探していた本来の目的を思い出し、俺は口を開いた。