眠れる獅子と星の雫
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辿り着けばそこには探し求めていた少女。
太陽の光を全身に浴びながら緑の芝生に寝転がっている。
羞恥心はないのだろうか、女性らしさは全くなく大の字で。
緑を踏みしめながら近付いても、余程深い眠りに誘われているのか、シンティアは近付いても起きる気配がなかった。
そんな彼女の様子に、思わず溜息が零れた。
「おい、シンティア」
名前を呼んでも反応がない。
よくもまあこんな所で熟睡出来るものだと思う。
仮にも女、なのに。
何かあったらどうするつもりなのか。
俺はゆっくりとシンティアの横に腰を下ろす。
草の匂いがぐっと近付く。
懐かしい香りに不思議と心が安らぐのを感じていた。
昔の事なんて覚えていないのに。
それでも故郷を彷彿とさせられた。
見下ろせば芝生の緑と太陽の光を反射して赤く煌めくシンティアの髪が絶妙なコントラストを醸し出していた。
閉じられた瞼を縁取る長い睫毛も。
すっと通った鼻筋も。
形の良いぷっくりとした膨らみを持つ赤い唇も。
黙ってさえいれば、人形のようで本当に美しかった。