束の間の夢と永遠の夢
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あなたが本当に好きなのは私じゃない。
私じゃなくて、偉大な大召喚士様の血を引く召喚士のユウナ──
“私が本当に心惹かれるのはあなたですよ”
ねぇ…
その言葉は本当ですか?
《こんなにも好きなのに》
「「「ガードを抜けたい!?」」」
私の勇気を出した告白を聞いたティーダ、リュック、ワッカはいきなり大声を出した。
耳元で叫ばれた私は耳の鼓膜が破れるかと思って両手で耳を塞いだ。
それでもなお彼らの声は大きい。
私は言わなきゃ良かった、と軽く後悔しながら小さく頷いた。
「本気で言ってるの、ノエル?」
「本当に?」
ルールーとユウナも私の突然の言葉に戸惑いを隠せずに尋ねてくる。
一番動揺しているのはユウナだ。
私に問い掛ける声が少し可哀相になるくらいに震えている。
皆にはずっと話せなかっただけで、突然思いついて言った訳じゃない。
“あの人”に出会ってからずっとから考えてた。
シンは倒したい。
ジェクトは私の手で救いたい。
でも私は何よりも“あの人”の側にいたい。
“あの人”が何をしてきたかは知っている。
それは許されないことなんだと。
許してはいけないことなんだと、ちゃんと分かってる。
それでも私は願わずにはいられない。
私に残された時間を“あの人”に捧げたい──
「本気、だよ。冗談や軽い気持ちでこんな事言わない」
私が強めの口調ではっきりと言うと、ユウナはしゅん、としてしまった。
切なげな眼差しに、思わず決意が揺らいでしまいそうになる。
「ユウナ…そんな顔しないで?ガード止めちゃうけど、会えなくなる訳じゃないんだよ?」
「でも!今まで通りに一緒にはいられないよ…」
ユウナは私の手をぎゅっと握った。
“行かないで”って気持ちが痛いくらいに伝わってくる。
「ユウナんの言う通りだよ!!こんな風に話したりも出来なくなっちゃうんだよ!」
大きな大きなアルベドの特徴的な緑の瞳に、今にも零れ落ちそうに涙が溜まっている。