本当の君を探して
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「いつ言おうか、ずっと考えてた。どうすればイフは信じてくれるのか、って」
私はそう言われて初めて気付いた。
私は一方的にクラウドを好きなだけで、クラウドが私のことをどう思ってくれているかなんて考えたことがなかった。
初めから諦めていて、どうにかしようとしなかった。
心地良い今の関係のままで、ずっといられればいいと思っていた。
壊して傷つくくらいなら、何もしない方がマシだと。
仲間のままなら、これからも側にいられると、盲目的に信じていた。
ティファに諦めちゃ駄目だよ、なんて偉そうに言っておきながら、誰よりも最初に逃げ出して、放り出していたのは他でもない私だったんだ。
「だから、最後にエアリスにもう一度相談しようと思って此処に来たんだ」
「そうしたら、私が来た?」
「ああ」
これはエアリスが仕組んだ罠だと思う。
どうしてこの場所で。
私たち三人が初めて出会った此処で。
私たちをまた引き合わせるの?
「此処で誓うなら、イフも信じてくれるだろ?エアリスだって聞いてくれる。俺が出した答えを」
私は瞬きをするのも忘れていた。
呼吸をするのも危うく忘れそうになった。
私は、私たちは、完全に赦されてもいいのだろうか。
この場所で。
「俺が本当に、一番大切に思ってるのは、エアリスじゃなく、ティファでもなくて…イフ、お前なんだ」