本当の君を探して
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
あまりに真剣な瞳に、私は思わず気圧されそうになる。
それでも、私は絶対に視線を逸らしたりしなかった。
違う、逸らせなかった。
クラウドに吸い寄せられるように、惹き付けられてしまっていた。
「イフは、ずっと勘違いしてるから」
「私が…勘違い?」
「そう。俺の大切な人は…エアリスじゃない」
何を今更言い出すのかと思った。
エアリスが大切じゃないわけないんだ。
それはセフィロスとの戦いの時にクラウド自身が言っていたことだ。
大切じゃないものなんか、ない。
要らないものなんてない。
必ず誰かから必要とされているんだ。
大切に思われてるんだ。
ただ、それに気付いていないだけ。
「でも、ずっとクラウド、苦しんでたじゃない」
「それは、確かにそうだった。でもエアリスは“気にしてない”って言ってくれた。エアリスのことは忘れられない。でもそれは、仲間として、なんだ」
私とクラウドは同じ。
クラウドはエアリスを守れなかった。
私はザックスを守れなかった。
ずっと過去に囚われたまま、前に進むことを忘れていた。
私にとっても、クラウドにっても。
エアリスとザックスはいつまでも「大切な人」なんだ。