本当の君を探して
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何してたの。
何処にいたの。
どうして連絡してくれなかったの。
私の内側から、言葉はどんどん溢れだしそうになる。
でも、私は敢えて黙り込んでいた。
私が責めるように問いかけて、それにクラウドが答えていたんじゃ、意味がないんだ。
私が聞きたいのは、クラウド自身の言葉、なんだ。
「確かめてたんだ」
短い言葉。
それでもクラウドが必死に言葉を選んでくれているのが分かる。
だから私は黙ったままで頷いた。
「自分の気持ちを」
私はクラウドの腕の中から、クラウドを見上げた。
魔晄の輝きを宿した青い瞳が、真っ直ぐに私だけを見つめている。
きっと私のエメラルド色の瞳にも、クラウドだけが映っているんだろう。
「何故?」
私も短く問いかける。
それ以上の言葉は、私たち二人の間では意味を持たないと思ったから。
短い言葉でも、私たちには十分だった。
余計な飾りなど必要ない。
装飾は、それだけ私たちを惑わせるから。
「イフに、聞いてほしいことがあったから」