本当の君を探して
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金髪碧眼の女──イリーナは、部屋の中に私の姿を認めるなり、笑顔で駆けてきた。
ルードは呆れた様子で、イリーナと私を見つめている。
「イフさん!お元気にしてましたか!?外にあの大きなバイクが止まっていたから、絶対イフがいると思ったんですよ」
「元気だよ。イリーナも元気そうだね」
「私は元気ですよ。イフさんと一緒でやらなくちゃいけないことも、沢山ありますからね」
私に抱き付いたままで、イリーナは子供っぽい笑みを浮かべる。
この笑顔を見ていると、本当にイリーナがタークスなのかどうかを疑ってしまいそうになる。
「ルードもお久し振り。大変だね、イリーナとコンビでお仕事なんて」
「ああ……」
「ちょっとイフさん!それどういうことですかー?納得いかないですよ」
「そういうとこ」
イリーナが抗議してきたけれど、私は敢えて適当にあしらった。
イリーナは意外に口がうまいから、言葉わ交わせば交わすほど丸めこまれてしまうような気がする。
「それよりもイリーナ、クラウドが何処にいるか知らない?」
ルーファウスやツォンが知らないことをイリーナが知っているとは到底思えなかったけれど、駄目もとで聞いてみることにした。
イリーナは私の言葉に目を一瞬丸くした後、あからさまに不機嫌そうな顔をした。
どうやら私がクラウドの話をするのが気に食わないらしい。
「知ってますよ」
「えっ!本当に!?」
私はイリーナの言葉に驚いた。
まさに棚からぼたもち、瓢箪からこま、とはこのことだと思う。
「…個人的にはあまり教えたくないんですけど」
「……?どうして?」
「だってイフさん、クラウドの場所聞いたら、すぐに行っちゃうでしょ?折角久しぶりに会えてすごく嬉しいのに」