本当の君を探して
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レノに案内されて中に足を踏み入れる。
ツォンとルーファウスが綺麗好きなせいか、部屋の中は理路整然と整理されていた。
「久しいな、イフ」
「お久し振り、ルーファウス。半年振り、かな?」
「……お前の中の時間概念は一体どうなっているんだ……もうすぐ一年だぞ」
「…そ、そうだっけ?」
忙し過ぎて、今日が何日だとかすっかり忘れてしまっていた。
ティファやユフィたちがわざわざ集まって祝ってくれなかったら、自分の誕生日ですら忘れていたくらいだ。
それほどに忙しくて、かつとても充実した毎日を送っていた。
「身体は平気なのか?」
ツォンが心配そうに尋ねてくる。
神羅ビルでタークスのお世話になっていた頃、精神的にも身体的にも不安定だった私はよく体調を崩していた。
その時に一番心配をしてくれていたのがツォンで、未だにその時の癖が抜けないのか、セフィロスを倒す旅をしていた頃にも会う度に身体の心配をしてくれていた。
今は確固たる自分を理解したお陰で、心身共に不安定になることはない。
その為か、体調を崩すこともすっかりなくなっていた。
「大丈夫だよ。ツォンはちょっと心配しすぎ、だよ?」
「…そうだな。お前を縛り付けるしがらみは、もう無いのだから」
「ま、そういうこと!」
私は笑ってツォンの肩を叩いた。
昔はもっと高い位置にあった筈の肩はいつの間にか近くなっていた。
私も成長したんだな、としみじみ思う。
「…それで、用件はなんだ?イフ、お前が一人で此処を訪れるくらいだ。何か用があったのだろう?」
今のルーファウスの言い方だと、まるで私が用事がない限りヒーリンに来ない、みたいに聞こえる。
だが今日は確かに用があって来た訳で、癪ではあったけれど小さく頷いた。