最初で最後の君との約束
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そうして文化祭が漸く終わり、珪くんを捕まえて、今日の約束を取り付けたのだ。
強引だったような気が、しないでもないけど、この際気にしないでおく。
だって会いたかったんだから。
所謂、葉月珪欠乏症──
どうしてこんなにも好きになってしまったんだろう。
自分の感情を、こんなにも抑えきれなくなるなんて、思いもしなかった。
きっと、ずっと自分の中に眠っていた気持ちに気付くのが遅すぎたから、その反動が今頃やってきているのかも知れない。
珪くんを好きだ、という感情だけが、どんどん加速度的に大きくなっているような気がする。
だけどそれはとても心地が良くて。
もっと、もっと大きくなればいいとさえ思う。
私は自分の部屋の壁に掛けられた二つの服を睨み付ける。
一つはピンクが基調の、ふんわりとしたデザインがとても可愛らしくて女の子らしいもの。
もう一つは深い青を多く取り入れた、スポーティーなタイプのもの。
個人的にはピンクのスカートがお気に入りなのだけれど、動きやすいパンツスタイルもやはり捨てがたいのだ。
