最初で最後の君との約束
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
梨紅の家の方向へ向かって歩きながら、俺は梨紅に問いかけた。
何となく分かってはいるけれど、それを梨紅の口から聞き出したくて。
「お前、どうして撮影所まで?」
俺の言葉に梨紅はびくり、と身体を強ばらせた。
先程までのリラックスしていた様子がまるで嘘のように、一気に緊張してしまったようだった。
それでも梨紅はごそごそと鞄の中を探り、小さな紙袋を俺の方に向かって差し出した。
「お誕生日おめでとう!」
「…ありがとう」
差し出された紙袋を受け取れば、梨紅は安心したのか大袈裟なほどに肩の力を抜いた。
そしていつもの柔らかい穏やかな笑みを浮かべる。
だけどいつもよりもほんの少し嬉しそうに見えるのは、俺の気のせいじゃないと信じたい。
「良かった…ちゃんと渡せて。本当は学校で渡すつもりだったんだけど…でも、本当に良かった」
「開けても…いいか?」
「うん。本当に大したものじゃなくて申し訳ないんだけど…」
梨紅の許可を得て、紙袋の中にあった小さなラッピングバッグを取り出せば、中にはクッキーが入っていた。
一目見れば分かる。
それが梨紅の手作りなんだと。
